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『マーベルズ』北米興収、MCU史上ワーストの下落率 首位は『ハンガー・ゲーム0』に

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 本作は、クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が手がけた『グラインドハウス』(2007年)に含まれていた、イーライ・ロスによるフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』を、16年越しにロス自ら長編映画化したもの。マサチューセッツの田舎町を舞台に、感謝祭(サンクスギビング)の一夜を殺人鬼が恐怖に陥れる。

 特筆すべきは批評家による評価の高さで、Rotten Tomatoesではロス作品史上最高の83%を記録。観客スコアも79%と、賛否の分かれやすいホラー/スリラー作品としては屈指の好評価となった(映画館の出口調査に基づくCinemaScoreでは「B-」評価)。製作費は1500万ドルで、劇場公開での黒字化も大いにありうる。日本公開は12月29日だ。

 そのほか、今週はアニメーション映画『トロールズ』シリーズの第3作『Trolls Band Together(原題)』が週末3日間で3060万ドルを記録し、ランキングの第2位に初登場。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』に次いで、2023年のアニメーション映画としては第3位の初動成績となった。

 『Trolls Band Together』は海外市場で先行公開されており、すでに世界興収は1億ドルを突破(製作費は9500万ドル)。『ハンガー・ゲーム0』と同じく批評家の評価は厳しいが、観客の評価は高く、CinemaScoreでは「A」評価となったほか、女性客の動員にも成功した(男女比では約7割が女性客)。現時点で本作の日本公開は決まっていない。

 また、タイカ・ワイティティ監督&サーチライト・ピクチャーズの最新作『ネクスト・ゴール・ウィンズ』も第7位で初登場。2001年、ワールドカップ予選史上最悪の 「0-31」という大敗を喫した米領サモアチームが奇跡の1勝を目指す実話の映画化で、主人公の鬼コーチ、トーマス・ロンゲン役をマイケル・ファスベンダーが演じた。

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 ただし、本作は2240館で250万ドルといういささか厳しい滑り出し。監督・脚本のタイカ・ワイティティにも『ソー:ラブ&サンダー』(2022年)に続いて厳しい声が寄せられている。Rotten Tomatoesでは批評家スコア41%、CinemaScoreでも「B+」評価という成績で、口コミ効果による逆転は見込めない状況だ。日本公開は2024年2月23日。

 賞レースで存在感を発揮しそうな作品にも引き続き注目したい。アレクサンダー・ペイン監督&ポール・ジアマッティ主演のコメディ映画『The Holdovers(原題)』は、公開4週目にして(前週に続き)再び上映館を700館追加し、ランキングの第6位をキープしている。

 第13位には、『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年)のエメラルド・フェネル監督によるブラックコメディ『Saltburn(原題)』が初登場。第14位には、ニコラス・ケイジ主演&アリ・アスタープロデュースの、これまたブラックコメディ『Dream Scenario(原題)』もいる。同作はA24と『シック・オブ・マイセルフ』(2022年)のクリストファー・ボルグリ監督がタッグを組んだ話題作で、日本ではクロックワークスが配給予定。これら2作は次の週末にさらなる拡大公開が予定されている。

 来たる11月22日には、ディズニーの100周年記念作品『ウィッシュ』と、リドリー・スコット監督&ホアキン・フェニックス主演『ナポレオン』が公開され、今年の感謝祭は大混戦となりそうだ。映画ファンとしては悩ましいだろうが、ファンタジーあり、コミック映画あり、スリラーあり、歴史映画あり、コメディあり、スポーツ映画あり、アニメーションありと、新作が多様で充実した映画市場はいささかうらやましくもある。

■北米映画興行ランキング(11月17日~11月19日)

1.『ハンガー・ゲーム0』(初登場)
4400万ドル/3776館/累計4400万ドル/1週/ライオンズゲート

2. 『Trolls Band Together(原題)』(初登場)
3060万ドル/3870館/累計3177万ドル/1週/ユニバーサル

3.『マーベルズ』(↓前週1位)
1020万ドル(-77.9%)/4030館(変動なし)/累計6502万ドル/2週/ディズニー

4.『サンクスギビング』(初登場)
1020万ドル/3204館/累計1020万ドル/1週/ソニー

5.『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(↓前週2位)
350万ドル(-61.1%)/2829館(-865館)/累計1億3261万ドル/4週/ユニバーサル

6.『The Holdovers(原題)』(→前週6位)
270万ドル(-16.2%)/1478館(+700館)/累計835万ドル/4週/Focus Features

7.『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(初登場)
250万ドル/2240館/累計250万ドル/1週/サーチライト・ピクチャーズ

8.『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』(↓前週3位)
240万ドル(-60.6%)/1573館(-1275館)/累計1億7531万ドル/6週/AMC

9.『Priscilla(原題)』(↓前週4位)
232万ドル(-49.4%)/1802館(-559館)/累計1698万ドル/4週/A24

10.『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(↓前週5位)
192万ドル(-58.1%)/1714館(-1643館)/累計6357万ドル/5週/パラマウント

(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは11月20日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)

参照

https://www.boxofficemojo.com/weekend/2023W46/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/hunger-games-prequel-box-office-opening-1235663158/
https://variety.com/2023/film/box-office/box-office-hunger-games-prequel-wins-weekend-the-marvels-flops-1235792803/
https://variety.com/2023/film/box-office/hunger-games-prequel-ballad-of-songbirds-and-snakes-nears-100-million-globally-1235801253/
https://deadline.com/2023/11/box-office-hunger-games-songbirds-and-snakes-1235616095/
https://deadline.com/2023/11/indie-box-office-the-holdovers-saltburn-stop-making-sense-1235627331/

(文=稲垣貴俊)

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