top_line

【クイズ】「音」の記録に初めて成功した発明家は〇〇〇〇

持ち運び可能な卵型のポッドで赤ちゃんを育てる時代を描く 「ポッド・ジェネレーション」場面写真

映画スクエア

 2023年12月1日より劇場公開される、持ち運び可能な卵型の”ポッド”で赤ちゃんを育てるカップルを描いたSFラブコメディ「ポッド・ジェネレーション」から、新たな場面写真が公開された。

 場面写真は、“ポッド妊娠”を選択したレイチェル(エミリア・クラーク)とアルヴィー(キウェテル・イジョフォー)が、優しく我が子のポッドを見つめるシーンを切り取ったもの。ポッド妊娠を提供するテック系大企業のペガサス社に来た2人は、規定により出産までの数週間、ポッドを預けることを余儀なくされる。2人は、今まで自分たちの家で一緒に過ごしてきたことから、他の利用者のポッドとともに並ぶ姿に、笑顔を浮かべながらも少し不安な様子を見せている。

 「ポッド・ジェネレーション」は、AI(人工知能)が発達した近未来のニューヨークを舞台に、持ち運び可能な卵型の”ポッド”で赤ちゃんを育てることを選択した、あるカップルの変化を描いた物語。ハイテク企業に勤めるレイチェルは、新しい出産の方法を提案する最新テクノロジーに心ひかれる。一方、自然界の多様性を守ろうと日々奮闘している植物学者のアルヴィーは、自然な妊娠を望む。そんな2人が”ポッド妊娠”を選択し、出産までの10カ月間でどのような”新時代の育児”と向き合うのかを、優しくコミカルに描く。

 主演は、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのエミリア・クラーク。製作総指揮としても参加しているクラークは、“女性の自由の可能性”と“母性の葛藤”を、レイチェルという人物を通して体現した。共演は、「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー。監督は、本作が長編3作目となるソフィー・バーセス。本作で「商品化に最もそぐわないものをテーマに据えようと考えた」というバーセスは、洗練されたビジュアルと遊び心、そして哲学的な感性を持って、“新しい未来”に切り込んでいる。

 一足先に本作を鑑賞した著名人によるコメントも公開された。コメントは以下の通り。

広告の後にも続きます

【コメント】

■山内マリコ(作家)
ツルツルと無菌的、それでいて温もりのある近未来。リプロダクティブ・ヘルス/ライツと商業主義がエレガントに融合した、「ありそう!」な妊娠・出産が提示され問われる。〝ポッド〟にはどこか、たまごっちの面影が。そしてちらりとカメオ出演していたペッパーくん、競走馬の余生のような、穏やかな横顔が素敵でした。 

■筒井真理子(俳優)
AIの登場で幼い頃思い描いていた未来は一気に近づいた気がする。
もしかしたらこの物語のような時代はもうすぐそこに来ているのかもしれない。
バーチャルではなく身体から湧き出る体感への憧れ、男性と女性の感覚が逆転するなど興味深い描写。どこにでもいそうな夫婦の愛情溢れる10ヶ月。二人の騒動はコミカルで観ていてとても優しい気持ちになった。

■犬山紙子(イラストエッセイスト)
このポッドが実現化されたら、早産の赤ちゃんや、母体を守れる。キャリアだって女性ばかりが諦めなくてすむ。羨ましい、そう思いながらこの映画を見ていく中で、葛藤も生まれていた。
テクノロジーか? 自然か? の2択ではない。どう共存してゆくのか? を考えさせられる。これはフィクションに留まらず今の私たちが問いかけられている事だと思う。

■呉美保(映画監督)
私は、顕微授精で次男を授かりました。
卵子と精子を取り出し体外授精後、細胞分裂の経過を病院に問い合わせ、淡々と進む行程に化学の進歩を実感したものです。と同時に、長男の頃の壮絶な妊娠出産の記憶が蘇り、次男はこのままカプセルの中で育ててもらえたらと妄想し、なんて傲慢で愚かな母親だと自分を責めました。この映画は、仕事と出産に葛藤する多くの女性の心を癒し、出産を未知の世界と捉える男性に新しい価値観をもたらせてくれるでしょう。

■石川慶(映画監督)
このポッドなる代物、出産に関する男女の不平等を見事なまでに払拭してくれる。
そこに残るのは、ジェンダー問題を超えた、もっともっと本質的で深〜い生命の話なのでした。

  • 1
  • 2
 
   

ランキング(映画)

ジャンル