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『月曜から夜ふかし』にも出演。数百万円の金銭トラブル被害に遭った強面36歳・TOKYO亀仙人の“意外な内面”

日刊SPA!

 スキンヘッドにガタイのいい強面な風貌のTOKYO亀仙人さん(36歳)。『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)、『じっくり聞いタロウ』(テレビ東京)など数々のテレビ番組で街頭インタビューを受け、外見と内面のギャップで注目を集めてきた。
 過去にイジメや金銭トラブルの被害に遭うなど数々の辛い経験を経て、現在、TikTokなどで活動の場を広げている。純粋さにつけ込まれて損をしてきた彼が自身の個性を受け止め、前向きに生きる姿に追った。

◆ずっと人見知りで「いじられキャラ」だった

――『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューでTOKYO亀仙人さんの昔のお写真を見ました。家柄の良い印象を受けましたが、どんな幼少期を過ごしましたか。

TOKYO亀仙人(以下、亀仙人):僕は、日本航空の国際線のパイロットの父親と、客室乗務員の母親の間に生まれた一人息子です。親の仕事の関係で、0歳から4歳までアメリカに住んでいました。小学校では、周囲の子どもに比べて頭頂部が長いことから「エイリアン」と言われたり、暴行を受けたりするなどイジメに耐えて過ごしました。教室の掃除用具入れに閉じ込められたことも……。中高生になってからは、小学生の頃ほどではないものの、揶揄されていましたね。

――大学時代の生活はいかがでしたか。

亀仙人:大学生の頃は、イメチェンのため長髪にしました。そしたらある日、新宿駅で店のオーナーから声をかけられて、ホストの仕事を始めました。ただ、お客さんに人気はなく……。場内指名されても、本指名されたことはありません。当時は人見知りが激しかったので、自分からお客さんに話しかけられず、ひたすら周囲にいじられているだけでした。

◆金銭トラブルの被害に遭った数々の手口

――過去に金銭トラブルの被害に遭われたそうですが、どのような手口だったのですか。

亀仙人:最近では、知り合いの女性に合計82万円をダマし取られました。彼女と交際していたわけではないんですが、僕の好意が逆手に取られた感じですね。警察にも相談しましたが、埒が明かない状況です。

 過去には、アパレルの会社を立ち上げるという話に乗って200万円ほどを出資したところ消えてなくなったり、好きな有名人に会わせてくれると言われて15万円を渡したら戻ってこなかったり……。額の髪が薄い悩みを抱えていた時に育毛剤販売の会社に70万円を払ったら詐欺だったということもあります。そのほか、知人に貸して戻ってこないケースなど。この20年間でダマされた金額を合わせると、400万〜500万円になると思います。

――被害に遭ったお金を回収したい気持ちはありますか。

亀仙人:直近で騙された82万円については、今後どうしようか考え中です。それ以外に失ったお金については、人生経験につなげていきたいと思っています。ダマし取られて借金した分を一生懸命働いて返済するなど大変な時期もありましたが、今はそういった経験を受け入れる心の余裕ができてきたのかなと。

 先日また別の人からお金を貸してほしいと言われましたが、貸しませんでした。苦い経験を経たおかげで、少しは自分も変わった気がします。

◆将来の夢は「ピースメーカー」

――TikTok上で自己流のパトロール活動を行っている様子を投稿(@tokyo.kamesennin)されていますね。それも人を励ます活動の一環ですか。

亀仙人:そうですね。将来は、“ピースメーカー(平和をもたらす人)”になりたいです。幼少期にイジメられたこともあり、争いごとやケンカが嫌い。なので、トラブルを見つけたら助けたいという思いで、自主的なパトロール活動を行っています。また、自分のポジティブな面を発信することで、誰かを勇気づけられたらいいなと思います。

――そもそも何がきっかけでTikTokでの発信を始めたのですか。

亀仙人:4~5年ほど前に、僕は失恋や居場所を失ったことから精神的に落ち込んでいました。人間関係が上手くいかず深く傷ついて、自殺の名所として知られる青木ヶ原樹海へ足を運んだことも。そんな様子を友だちが撮影して、TikTokに投稿したことがきっかけです。

――TikTokでは“TOKYO亀仙人”という名前で発信されていますが、名前の由来は?

亀仙人:当時は髭が長かったので、風貌がドラゴンボールの亀仙人に似ていることから“亀仙人”になりました。「ドラゴンボール」のアニメも好きですし。性格的には、クリリンに近いんですけどね(笑)。

◆90年代の「ガルフィー&セカンドバック」コーデを愛する

――テレビ番組の街頭インタビューによく出られていますが、出演数はどれくらいですか。メディアに出るコツがあれば教えてください。

亀仙人:これまで出演したのは30〜40件ぐらい。見た目のインパクトと、サングラスをかけている時と外した時とのギャップがあるからメディア受けするのではないでしょうか。僕は90年代のチンピラ風のファッションが好き。今どき「GALFY(ガルフィー)」の服を着てセカンドバックを持って歩いている人は少ないので目立つのだと思います。

――今後の活動目標はありますか。

亀仙人:見た目のキャラの濃さが注目されがちですが、自分の内面をもっと前面に出して、前向きなメッセージを伝えていきたいですね。街頭インタビューに出たり、TikTokで発信したりするようになって、知らない人から「いつも見てますよ」といった励ましの声をかけられることが増えました。

 昔はとても人見知りする性格だったんですが、今では自分から積極的に話しかけて、友だちを作るようにしています。話しかけて無視されることもありますが、「去る者は追わず、来る者は拒まず」をモットーに、他人に迷惑がられない程度に活動を続けていきたいと思います。

◆負の経験によって人の痛みが感じられる人間に

――最後に、過去のネガティブな経験を乗り越えるためのアドバイスをいただけますか。

亀仙人:イジメは大人社会にも存在します。僕自身、社会人になってからも職場でパワハラというかたちでイジメを受けたこともあります。子どもの頃はイジメに耐えることしかできなかった。けれど、今はもう「自分が人に対してやらなければよいこと」と思うようになりました。

 いったん「これをどう受け止めるべきか」と冷静に考え、人生に前向きに活かすように心がけています。その時に活かせなくても、時が経つにつれ、活かせるチャンスが来ればよいかなと。

 今までに数々のイジメやトラブルの被害に遭った経験があるので、同じ立場の人の気持ちを考えることができます。このような経験がなければ、人の心の痛みを想像することができなかったでしょう。そういった意味で、僕はラッキーかもしれません。過去の経験を活かし、自分を愛するように他人に愛を差し伸べられる人間になりたいですね。

<取材・文/秋山志緒>



【秋山志緒】
大阪府出身。外資系金融機関で広報業務に従事した後に、フリーのライター・編集者として独立。マネー分野を得意としながらも、ライフやエンタメなど幅広く執筆中。ファイナンシャルプランナー(AFP)。X(旧Twitter):@COstyle
 
   

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