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「ほかの人のレシピ本もいいなと思ったらすぐ買っちゃう。レシピ本マニアなのかも」料理家・笠原将弘が選ぶ、食にまつわるエッセイ3冊【私の愛読書】

ダ・ヴィンチWeb

 さまざまな分野で活躍する著名人にお気に入りの本を紹介してもらうインタビュー連載「私の愛読書」。今回ご登場いただいたのは、『和食屋が教える、旨すぎる一汁一飯 汁とめし』(主婦の友社)を刊行された、料理家の笠原将弘さん。旨い料理、旨いお酒は、食べ方や飲み方にも流儀がある。笠原さんはその多くを本から学んできたようです。

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取材・文=吉田あき、撮影=水津惣一郎

東海林先生の本は気張らず読むのがいい

——食にまつわる愛読書を3冊、教えていただきました。1冊目は、東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」。1988年に1巻が出て、今年7月にも46巻『丼めしの丸かじり』が刊行。週刊朝日での連載が始まった頃から数えると、今年で46年目になる超ロングシリーズです。

笠原将弘(以下、笠原):膨大な数が出てるから、何巻にどんな話が入っていたのか言えないくらいすごい。このシリーズに限らず、東海林先生が書く食べ物のエッセイが昔から好きで、中3くらいから読んでます。その頃の担任の先生が、自分が読んだ本を、読んでいいよって教室に置いてくれていて。たぶん、その先生も、東海林先生の本が好きだったんだろうね。読んでいるうちにはまって、自分でも買うようになっちゃって。この仕事に就いてから改めて読むと、東海林先生は天才だなと思います。

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——46巻も続くわけですね。いざ読んでみると、気軽に読めるエッセイで。

笠原:そう、軽く読めるのがいいんですよ。休日の昼間なんかに、近所の蕎麦屋や街中華に行って、東海林先生の本を読みながらビールを飲む。これが一番しあわせな時間ですね。表現も独特で、格好つけず、自分を自虐的に描いているところがいい。たしか、1巻は『タコの丸かじり』だった気がするんだけど。

——おっしゃる通りです。当たっています。

笠原:なんか覚えてるんだよな…。自分で買ってたから。東海林先生の本は、来月いつ発売だとか、そこまで気張っちゃいけないんですよ。本屋に行ったら、たまたま新刊が出ていた…っていうのが嬉しい。子どもが読んでもちょっと馬鹿馬鹿しくて面白いから、中学生でもはまったんだろうね。

——東海林先生は「僕の商売道具はユーモア」とおっしゃっている方で。笠原さんもYouTubeなどでは冗談を交えていますね。

笠原:かなり影響を受けていて、俺の文章の書き方は東海林先生を真似しているところがあります。くだらない系で書く時は東海林先生、格好よく書きたい時は池波正太郎先生、ちょっと泣かせてやろうみたいな時は、伊集院静先生…という感じで。

酒の飲み方、バーでの振る舞い方。大人の流儀は本で学んだ

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