士郎正宗のサイバーパンクSFコミックを、新たに神山健治と荒牧伸志のダブル監督、およびProduction I.GとSOLA DIGITAL ARTSの共同制作でアニメ化した『攻殻機動隊 SAC_2045』シリーズ。そのシーズン1を、「新聞記者」の藤井道人を監督に迎え、新シーンを加えて再構成した劇場版「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」は2021年11月より公開された。
そしてこのたび、再び藤井監督を迎えてシーズン2を再構成した「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」が、11月23日(木・祝)より3週間限定公開される。キャラクターデザインを手掛けたイリヤ・クブシノブのコメントと設定画が到着した。

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イリヤ・クブシノブ(Ilya Kuvshinov)コメント
──「攻殻機動隊 SAC_2045」完結を見届けた感想
やっぱりすごいです。泣いてしまいました。もう一度みます。何度も見たいです。
──キャラクターをデザインするうえで、気を付けたことや難しかったポイント
私の中で親しい友達のような存在になっている既存のキャラクター達にふさわしい、世界観にも合う新しい仲間や敵を描けたことは、とても嬉しい経験でした。
キャラクターの外見、衣服、細かいことをいろいろ考えることも、描くことも、バリエーションを作ることも、何もかもとても楽しかったです。
監督達と雑談まじりに話す中で、相談し、意見を交換しながら、目の前でキャラクターたちが生まれていくことを見ることができたのは、感動的でした。
SAC_2045の巧妙なストーリーの中のキャラクターそれぞれについて、「そういう性格、そういう気持ち、そういう考え方、あるね!わかる!私にそっくり!」というような共感できる部分がありました。どのキャラクターの中にも少しでも自分に近いところを感じられたおかげで、デザインが自然に進んだことが多かったと思います。たとえば、プリンの気持ちはとてもよく理解できます。
私は過去に偉大なクリエイターの素晴らしい作品のおかげで救われたひとりですが、そうやって人々を励ます作品を作れるクリエイターになりたかった私が、まさにそのクリエイター達と組んで、一緒に作品を作ることができたことは、夢を叶えられたと言えます。
SAC_2045のキャラクターデザインを任せていただけたことにとても感謝し、光栄です。もちろん、映像の仕事について未熟な部分はあったと思いますが、攻殻機動隊へのパッションや個人的に重要な思いを持ってることに関しては、誰にも負けないです。