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世間はまだ知らない…元自衛官が「自衛官が教える魔法の靴磨き!」という謎動画を出しがちなワケ【Xフォロワー24万人超・元陸上自衛官が解説】

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「強く堂々とした、立派な男子」を意味する言葉、「ますらお」。もはや死語に近いともいえますが、日本にはその消えゆく「ますらお」達の育成教育を行う組織がいくつかあり、その一つが陸上自衛隊です。陸上自衛隊と聞いて思い浮かべるのは、厳しい訓練や鬼教官といったハードなものばかりですが、実は「ますらおは良き家政夫/ 婦でもある」といいます。元陸上自衛官・ぱやぱやくん氏の著書『陸上自衛隊ますらお日記』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、世間が知らない陸上自衛隊(ますらお)の実態を紹介します。

<前回記事>
〈実録〉一人晩酌中に携帯電話を取り出し「もちもち~、パパでちゅよ。」驚愕の第一声…Xフォロワー24万人超・元陸上自衛官が見た「鬼教官達」の素顔

陸上自衛隊(ますらお)は良き家政夫/ 婦でもある

陸上自衛隊に入隊して最初に学ぶことは、実は家政夫/婦としての技術です。自衛隊は、規律の維持のために、裁縫・アイロン・靴磨き・清掃等を徹底的に行います。つまり、「優れたますらおとは優れた家政夫/婦でもある」と言えるでしょう。

入隊初日は「裁縫」を実施。古のドラゴン柄の裁縫セットを召喚

入隊初日、ますらおの卵達には、まず制服や迷彩服、ジャージが渡され、支給された衣服に自分の名札や階級章をチクチク縫っていくことになります。そのため、小学校や中学校の家庭科の授業で、「男には裁縫なんていらねぇよ!」と適当にやってきた人達は初日で挫折を味わいます。

このようにマストで裁縫があるので、「裁縫セットを用意してきてください」という事前の指示があることも多いです。この指示を受けた新隊員達は、「うちに裁縫セットってあったっけな」と考え、多くの場合「そういえばドラゴンの裁縫セットあったな」と思い出し、「小学校の授業で使った押入れに封印されしドラゴン裁縫箱」を解放します。そう、義務教育がここで発揮されるのです。

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実は、小学校のときに購入する裁縫セットは高品質で各種針セットが揃っているので名札などを縫いやすく、ドラゴンパワーで序盤を圧倒的な優位のうちに進めることができます。一見すると恥ずかしい柄ですが、みんなジャガイモみたいな頭をした新隊員なので、裁縫セットの柄をバカにする奴なんていないのです。

陸上自衛隊(ますらお)とアイロンは友達

裁縫の次に教えられるのが、アイロンがけです。自衛隊では、アイロンがけのことを「プレス」と呼びます。ますらおは服をバリバリのカチカチにするのが大好きなので、制服、迷彩服、ハンカチと、布を見ればなんでもプレスをします。

重要視されるプレスのポイントは「シワが一つもなく、折り目にエッジが効いている」ことですが、「セガサターンのバーチャファイター」のようなカクカク具合が理想だとイメージして頂ければいいでしょう。そのため、全体重をかけて汗まみれでプレスをしている人も見かけます。どんなに訓練で泥まみれになって、ずぶ濡れになっても、翌日はパリッとした服装で登場するのが、ますらおとしての生き方なのです。

熱々のアイロンでレトルトカレーを温める強者(マネしないでください)もおり、ますらおとアイロンは友達といえます(その結果、アイロンの損傷率は高めですが)。

靴磨きには命を懸けろ。毎日汚れるブーツも翌朝にはピカピカ

自衛隊では「靴は心を映す」と言われており、とにかく手入れをして磨きます。毎日の訓練で半長靴(ブーツ)が泥だらけの傷だらけになることも多いですが、しっかりと夜に手入れをして、翌日の朝は「鏡面磨き」済みの輝いた半長靴で訓練に臨むのです。

鏡面磨きとは「鏡のように反射する磨き方」で、ますらおは靴の先をテッカテカのピカピカにすることに命を懸けます。この靴磨きを学んだ元自衛官が「自衛官が教える魔法の靴磨き!」という謎の動画を出しがちなので、見てみるといいでしょう。

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