6月以降、チャンネル登録者の減少が止まらない「コムドット」(登録者数381万人)。11月14日には減少数の合計が35万人に達しました。今回は、この減少についてデータをもとに分析しました。
登録者の減少が止まらないコムドット
コムドットの登録者減少のきっかけとなったのは、「平成フラミンゴ」(同349万人)とのトラブルです。今年4月、コムドットは東京ドームで大型イベントを開催すると発表。親交のあるクリエイターにサプライズでイベント出演を依頼し、平成フラミンゴも出演を快諾していました。
ところが6月になって、平成フラミンゴの出演取りやめが発表されます。そして同月23日、リーダーのやまとがツイッターで「被害者ヅラして視聴者に嘘をついて、保身に走ったツケは必ず回ってくるぞ」と投稿。この時点では誰に対しての投稿かは明言されていませんでしたが、平成フラミンゴのことと察したユーザーから、やまとへの批判が殺到することに。このツイート以降、登録者の減少が始まりました。
その後やまとは「思いやりに欠ける言葉だった」と謝罪しますが、登録者の減少は止まらず、1カ月後には減少数が20万人を突破。そうした状況の中でやまとは、ファンへの謝罪は口にしつつ、自分たちを攻撃する「世間のヤツら」に対しては「全く申し訳ないと思ってない」と強気に発言。自分たちの状況は「日本の緊急事態」「俺達がいないと日本はマジで終わるぞ」などと訴えました。
苦しい状況の中で、7月末には『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)で、やまととゆうたが100kmマラソンに挑戦。あえなくリタイヤとなったものの、その5日後に開催された東京ドームでのイベントは無事に成功させました。
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しかし登録者が回復することはないまま、8月末には迷惑系YouTuberに撮影拠点を突撃される被害を受けます。9月2日、やまとは自身への殺害予告を受けたと公表し、活動休止を発表。2週間後に活動再開しましたが、撮影拠点がまだ確保できていないとして、それ以降は投稿頻度を下げて活動することになりました。
登録者の減少は炎上直後よりはペースダウンしたものの、9月20日には30万人、11月14日に35万人に達しました。ちなみに35万人の減少は、ユーチュラ調べの「チャンネル登録者数歴代減少ランキング」で7位となります。
データで見るコムドットの登録者減少
これまで何度も炎上を経験しているコムドット。2021年6月、緊急事態宣言下におこなわれた“YouTuber31人飲み会”の炎上では、5万人減らしましたが、1カ月で回復。同年9月、深夜のコンビニ駐車場での“騒音パーティ”報道による炎上では1万人減らし、1週間で回復しています。今回の騒動以外でコムドットが万単位で登録者を減らしたのは、この2例だけです。
ところが今回は5カ月経っても減少が止まる気配はなく、減る数も桁違いです。これについて「Repezen Foxx」(同416万人)のDJ社長は、これまでの炎上ではチャンネル登録をしていないユーザーが騒いでいただけだったのに対し、今回はファンが「お前らにがっかりして離れていってる」と指摘しました。
今回は、そんなコムドットの登録者減少騒動をデータから紐解いてみたいと思います。
以下のグラフは、コムドットのチャンネル登録者数の推移と、全動画の再生数を公開日ごとにプロットしたものです。(ショート動画を除く、データは2023年11月15日現在)