
中央アメリカ、コスタリカの海岸で生物学者が驚きの場面に遭遇した。ハゲワシの群れが死んだ魚を誰が食べるかで争っていた所、トコトコとやってきた犬が、その魚を口にくわえて逃げ去っていったのだ。
まさかこんな展開になるとは思わなかったハゲワシたちは犬を必死に追いかけるも後の祭り。犬は他人の争いごとに乗じて、何の苦もなく利益を得る「漁夫の利」とやらを得たようだ。
Brave puppy stole from the vultures
魚をめぐって争っていたハゲワシの群れの中に突入する犬
生物学者のナタリア・カラ・デ・メデイロスさんは、コスタリカの海岸で、面白い光景を目撃した。ハゲワシの群れは獲物である死んだ魚を奪い合っていた。その様子を見ていたのはメデイロスさんだけではなかった。
ハゲワシよりも小さな犬が、自分がその魚を得るタイミングを見計らっていたのである。
争いが激しくなり魚が放置された瞬間、犬は群れの中に飛び込んで魚を口にくわえて走り去っていくのだ。
これにはハゲワシたちもびっくり。ポカーンとするもの、あわてて追いかけていくものもいた。

とはいえハゲワシは他の動物を攻撃することはめったにない。ハゲワシは腐肉食者であり、死んだ動物や腐肉が主食である。
なので犬が魚を口から離すよう、ただひたすら追いかけるのみ。空を飛んで追いかけるも、犬は簡単に逃げ切ることができたようだ。

こんなことならみんなで仲良く分け合って食べればよかった。そう思ったハゲワシもいたことだろう。
それにしても大胆な犬だ。だがこの犬はハゲワシの習性を理解していて、攻撃されないことを知っていたのかもしれない。
腐肉を食べても平気なハゲワシ、では犬は?
ハゲワシは強酸性の胃酸で病原菌を殺すことができるため、他の動物が消化できなかったり、消化すると病気になってしまうような腐った肉でも消化することができる。さらに腐肉によく見られる様々な細菌や毒素に対して自然に耐性を持っている。一方で犬はハゲワシほど消化システムが発達していないが、野生の犬や犬の祖先であるオオカミは、死骸を食べることもあり、食べても大丈夫かどうかを見極める能力を持っているという。
嗅覚が非常に発達しているため、食物が腐敗しているかどうかを感知することができるのだそうだ。だが家庭で飼われている犬は野生の犬ほどこの能力が発達していないという。
この犬は野生っぽいので大丈夫なのかな。
written by parumo