皆さんは、「おまねこ」を覚えているだろうか。航空自衛隊・御前崎分屯基地(静岡県御前崎市)の公式キャラクターの1人(?)だ。

2023年3月28日に発表されると、その可愛らしい外見や独特な設定が注目を集め、SNS上ではファンによる二次創作イラストが投稿されるといった動きもあった。
そして11月1日。この「おまねこ」に関する新たな作品が発表され、注目を集めている。

マンガである。板前さんのような恰好をした「おまねこ」が、豚汁やいなり寿司を作っている。周りの料理人たちは「おまねこさん!!」「自分が作るんで」と大慌て……。
基地で過ごす「おまねこ」の日常の一幕を切り取ったような漫画はなんとも微笑ましい。これもファンの愛が為せる力作か、と思いきや――実はこれ、投稿したのは御前崎分屯基地の公式Xアカウント。
広告の後にも続きます
つまり、「公式供給」だったのだ! そんなこと、ある!?
話題になるのは「非常に大きな成果」
この漫画は何なのか。御前崎分屯基地はなぜ、これを投稿したのか。Jタウンネット記者が11月15日、御前崎分屯基地に問い合わせると、補給班隊員の大窪佑介さんが取材に応じてくれた。
いわく、作品が投稿されたきっかけは、公式アカウントにおける給食関係の投稿が他の投稿と比較して閲覧数が少なかったことだ。
「それを懸念した基地業務小隊長が考案したのが、『基地公式キャラクター用のメニュー作成』でした。本発案に基づき、キャラクターそれぞれに合わせたリクエスト献立を考案。10月は『おまねこ』のリクエスト献立を提供する月だったため、より効果的な投稿をするために漫画を作成することとなりました」
つまり、御前崎分屯基地は、おまねこの”コラボメニュー”を作って、それをアピールするために漫画を描いたということである。なるほど。
いや、「なるほど」か? 自衛隊のイメージと、違いすぎるな……?

とにもかくにも、まさかの「おまねこ」オフィシャル漫画に、X上のおまねこファンたちは歓声を上げた。1万を超えるいいね(17日夕時点)のほか、こんな感想が寄せられている。
「おまねこちゃんが握ったおいなりさんとか絶対美味いやつ…!」
「ガチじゃ! 此の基地内にガチの神絵師がおるぞえ!」
「訓練の後や仕事の合間にこれ描いて、って言われるのほんと好き」