
アメリカ・カリフォルニア州で、劣悪な環境のなか他の動物たちと一緒に放置されていた高齢のタイハクオウムが救助され、保護区にやってきた。
長い間不潔なケージに入れっぱなしにされていたオウムは鳴くこともできなくなっていた。だが、保護区で献身的な世話と愛情を与えられると、次第に心身を回復させて元気な声を出し始めた。
なによりオウムは愛情を欲していたようで、保護区の新しい飼い主に犬に寄り添って愛情のお返しをしてくれるようになったという。
Neglected elderly cockatoo is finally happy
高齢のタイハクオウムを救助し保護区へ
カリフォルニア州サンディエゴで、動物たちの保護区を営むアッシュさんとアレックスさんは、ある日劣悪な生活環境で放置されていた高齢のタイハクオウム“フレッド”(オス 61歳)を救助した。フレッドは飼い主が亡くなったあと、アライグマや野良猫、スカンクと一緒に家の中にいるところを発見された。
長い間掃除されていない不潔なケージに入れられていたフレッドは、片方の羽根が使えなくなってしまっていた。
アッシュさんはフレッドを救助するとすぐに動物病院へ連れて行った。診察の結果、フレッドは鼻炎になっていて心雑音もあることがわかった。
病院でフレッドは適切な治療を施されてリハビリも受けた。
そして保護区で献身的に世話をされるうちに、フレッドの体も心も回復へと向かっていった。

心身ともに回復すると本来のフレッドが開花
保護区に引き取られた当初のフレッドは、とても静かだったとアッシュさんは言う。鳴き声をあげることもなく、ほんとうに静かでした。でも、2~3か月経つ頃には新しい環境に慣れて、声を出し始めました。
犬の鳴き声を真似たり、笑ったりするようになったんです。

image credit:theshoresanctuary/Instagram
フレッドは保護区での新しい家族から愛情を注がれ、ようやく殻から出て、本来の性格を開花させたようだ。
歌ったり踊ったりする以外に、フレッドは強さを持ち始めてジャンプしてあちこち飛び跳ねるようになりました。
フレッドのボディランゲージを見るのはとてもおもしろいです。
また、フレッドは大きなマシュマロのようで、愛情をとても求めています。
最初は、旅行用キャリーを見ると、安全だと思ったこの家からまた連れ去られるのではないかと心配し、緊張した様子を見せていました。
でも今は、家族と一緒にいることにとても安心感を覚えているようです。
アッシュさんやアレックスさんがフレッドに触れると、フレッドは同じように愛情を返してくれるそうだ。この投稿をInstagramで見る
まるで子犬のように寄り添って、ハグされるのが大好きなんですよ。2人はフレッドを我が子のようにかわいがっている。保護区にいる動物たちは、まさに1つの家族なのだ。
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愛と声を取り戻したフレッド
現在、アッシュさんはフレッドがまだまだ長生きするようにと、健康的な食生活を提供している。今、フレッドは61歳ですが、長生きすると90歳ぐらいまで生きられることもあるので、これからも素晴らしい余生をここで過ごさせてあげたい。今の生活が間違いなく幸せであるということは、フレッドもきっと感じていることだろう。
アッシュさんはフレッドたち保護区の動物をインスタグラムアカウント『theshoresanctuary』でシェアしている。
フレッドが楽しそうに歌を歌ったりしゃべったりしながら、ヒョイヒョイと歩き回るかわいい姿が閲覧できる。
References:Elderly Neglected Cockatoo Finds His Lost Voice with His New Family/ written by Scarlet / edited by parumo