宝塚歌劇団は11月14日、宙組に所属する25歳の劇団員女性が9月に急死した問題を受けて記者会見を行った。
「遺族側は11月10日に行った会見で、女性が亡くなった背景について過重労働や上級生からのパワハラを主張。女性は入団7年目で、下級生をとりまとめる責任者を務めていました。亡くなる直前の約1カ月間、1日の睡眠時間はわずか3時間で休まずに稼働していたといいます」(全国紙記者)
会見で公表された外部の弁護士らによる調査報告書では、過密スケジュールによる長時間活動や上級生による指導で、亡くなった女性の心理的負荷を増大させた可能性は否定できないと指摘。劇団側も安全配慮義務を果たしていなかったと認めた。いっぽうで、亡くなった女性に対するいじめやハラスメントは確認できなかったと報告された。
広告の後にも続きます
そんななか、報告書に記載されたヘアアイロンをめぐる“衝撃習慣”が波紋を呼んでいる。
井塲睦之理事・制作部長は会見がはじまってすぐ、報告書のなかで、関心が高いとされる「ヘアアイロンを故意に額に押し付けるなどのいじめがあったのか」の項目についてこう読み上げた。
「令和3年8月14日、ロッカー室で宙組劇団員Aから髪型の指導を受けていたところ、Aが故人の前髪をヘアアイロンで巻こうとした際、故人の額にヘアアイロンがあたり、故人が額に火傷を負った。