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先月下旬に成立したばかりの”習近平新法”を徹底解説! 中国「愛国主義教育法」の危ない中身

週プレNEWS


今年3月から中国共産党では異例となる3期目に突入した習近平総書記。その方針からは台湾統一などキナくさい野心が見え隠れする

10月24日、中国における国会・全国人民代表大会で「愛国主義教育法」が成立した。これ、実は香港のみならず台湾人や海外に住む中国人をもターゲットにしたキツい思想統制策だ。この法律のヤバさを、ジャーナリストの高口康太(たかぐち・こうた)氏が読み解く!

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■トンデモな現実に法律が追いつく

【中国は世界史上最古の国のひとつであり、中国の各民族人民は共に輝かしい文化を創造し、統一された多民族国家を創建した。国は全人民に対して愛国主義教育を展開し、中華民族と偉大なる祖国への感情を育成、強化する。民族精神を継承し、国家観念を増強し、すべての愛国力量を壮大にさせ、統一し、愛国主義を全人民の確固たる信念、精神力量、自覚的行動とする】

なんともいかめしい文章だが、これは10月24日に中国で成立したばかりの法律の条文だ。「愛国主義教育法」という名のこの法律は、来年1月1日から施行される。

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中国は社会主義国で中国共産党の一党独裁というお国柄だが。北朝鮮とは違う。ビールを飲みながら欧州サッカーや米NBAを鑑賞するし、ヒップホップも大人気。世界のコスメやファッションのトレンドもすぐに入ってくる。

街中を歩いていると、どこが社会主義なのかさっぱりわからないぐらいに、資本主義を謳歌(おうか)している国なのだ。

その一方で過去30年にわたり愛国主義教育が続けられ、特に習近平体制になってからはさらに力を入れるようになった。享楽的な消費社会と、先祖返りしたかのようなプロパガンダが共存する不思議な世界が出現している。

今回、成立した法律は、習近平の愛国主義路線のさらなる徹底を企図したものだが、その中身を見てみたい。

まず、真っ先に挙げられているのが中国共産党の歴代指導者の思想だ。マルクス・レーニン主義から始まり、「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」に至るまで、みっちり叩き込まれることになる。

第2に歴史。習近平体制になってから中国の公式の歴史観は修正されている。ひたすら中国共産党の功績にフォーカスし、そのおかげで中国の独立と民族の統一を勝ち取り、豊かな国にしてきた、としつこく説明される。その目的は習近平総書記肝いりで編纂(へんさん)された、新たな歴史観を国民にインプットすることだ。

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