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【漫画】空っぽで刹那的な少女がなぜか美しいーー夢で見た物語を描写したSNS漫画から目が離せない

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■「その空っぽさが美しい」

――部屋に入った途端、教師ははしゃぎだしたり、急にドレスを着たりなど、どこに視点を置いて良いのかわからなくなる不思議な展開でした。

さいとう:商業漫画ですと、本作のような“置いてけぼりになるリスク”を持つ漫画ってまず企画段階で通らないと思います(笑)。ただ、「自主制作ではより実験的な漫画を描いていきたい」という思いがあります。破茶滅茶な漫画を描いて、意外とウケるのも良し、案の定スベるのも良し、みたいな割と気楽に描いてます。

――ちなみに2人が演じた演目が『エリザベート(エリザベータ)』だった経緯は?

さいとう:描いている時、帝国劇場で公演していた『エリザベート』がすごく話題になっており、「乗っかろう」と思って(笑)。とはいえ、当時は『エリザベート』のことはほとんど知らなかったため、劇中の演目内容はすごく適当です。

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――ラストのJKが発した「ここで終わりならいいのに」というセリフは、女子高生の生き辛さが凝縮した印象的なセリフでした。

さいとう:将来のことを考えず、もしくは考えられず、刹那的に生きる少女は、1人も居ないほうが幸せな社会と言えると思います。しかし、どんな国にでもそういう生き方を余儀なくされている人がいます。悲しいです。同時に「その空っぽさが美しい」とも思います。それに美しさを見出してしまうのは、残酷なことではあります。

――確かに儚さを感じさせますよね。

さいとう:現実では誰にも救えない人達を、「せめて創作では少しだけでも救えたらいいな」とも思って描きました。ただ、それも欺瞞です。「欺瞞、矛盾、残酷さ、そして少しの美しさが表現できていると良いな」と思っています。

――最後に今後の目標など教えてください。

さいとう:商業漫画を専業としていた時もありましたが、今は会社員をしながら少しずつ自主制作を続けていけたらと思っています。運命のいたずらでまた商業連載を描く機会があるかもしれませんが、その時になったらまあ考えようかなと。どんな形でもいいので、手が動くまで漫画を描き続けることが目標です。

(取材・文=望月悠木)

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