
ドアに顔を押し付けせつなげな表情を浮かべる野生のカンガルー。このジェスチャーがすべてを物語っている、この子は家の中に入れて欲しいのだ。
オーストラリアではカンガルーがいたるところに存在し、一般家庭の庭にも遊びに来る。このカンガルーは幼い頃に妹と共ににこの家にやってきたそうで、以来家族が餌を与えたりしながら面倒をみているそうだ。
Kangaroo Isn’t Allowed Inside
家の中に入りたいカンガルーがドアに張り付いておねだり
オーストラリア、ビクトリア州で暮らす家族の庭に、幼い頃に妹と共にやってきたというカンガルーのマチルダは、家族との絆を育んできた。家族は朝と夕方、彼女たちの為の餌を用意し、外には快適にお昼寝ができるソファも設置した。
野生のカンガルーなので日中は冒険に出かけるのだが、ご飯の時間は必ず戻ってくるという。
体が汚れてないときにはごくまれに家の中に入ることも許されており、この日も家の中に入りたかったようだ。
マチルダはドアに体を押し付け「お家の中に入りたいな~、入れてくれないと悲しいな~」といったジェスチャーを表情でじっと待っている。

だが体をきれいにしてからじゃないとすぐに家の中に入れることはできない。あまりのあざとかわいい姿に、家族は少しだけドアをあけたところ、目がキラキラと輝きだし、隙間から入ろうとした。
でも今日は無理だ。「ごめんね、家に入れることはできないの」と後ろ髪をひかれる思いで再びドアを閉めた。

寂しそうな表情を浮かべるマチルダ。外で一緒に遊ぶのは楽しいけれど、カンガルーを家に入れるとなると話は別だ。
小さいときに家の中に入れてもらったことを覚えており、その時の楽しかった記憶がインプットされているのだろう。
ちなみにカンガルーは犬と同じように視線やジェスチャーをつかって人間に気持ちを伝え合図を送ることがこれまでの研究で明らかになっている。
確かにマチルダは明らかにその目と表情で人間に合図を送っているのが一目瞭然だね。
written by parumo