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朝ドラ『ブギウギ』趣里の笑い顔には“バドジズデジドダ”の真髄が詰まっている

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 「ラッパと娘」は「楽しいお方」と「悲しいお方」の2パターンの方に呼びかけた歌。楽しい人はもっと楽しく、悲しい人も楽しくなる歌なのだ。悲しい人が思い切り歌って踊って楽しくなるような、やけっぱちの泣き笑いのようなものがスズ子の顔にはある。実際、彼女の魅力がスパークしたきっかけも、羽鳥へのやけっぱちの気分であった。七転八倒しながら歌って踊っているときのスズ子のクシャっとした笑い顔には、“バドジズデジドダ”の真髄がある気がする。そして、“笑う鬼”という二律背反の異名を持つ羽鳥もまた、心のなかで濁音が暴れまわっているのではないだろうか。そして、そういう役に草彅剛がじつにみごとにハマっている。

(文=木俣冬)

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