ラ・リーガ8節、アスレティック・ビルバオとの「バスクダービー」で2点目を決めた久保建英。ライバル相手の3-0の大勝劇において重要な役割を担った背番号14は、今季の自身の通算記録を5得点・1アシストに伸ばした。
昨季、ソシエダの一員として9得点・6アシスト(公式戦)というキャリアハイの成績を残した彼は、2年目となる今季も開幕から好調を維持。1節ジローナ戦でチームのファーストゴールを決めると、2節セルタ戦ではアンデル・バレネチェアのゴールをアシストと、なかなか白星を挙げられないチームとは対照的に、自身は着々と結果を残していった。
9月に入ると、4節のグラナダ戦では2ゴールを挙げて初勝利に大貢献し、5節は古巣レアル・マドリー相手に好パフォーマンスを発揮。6節もやはり古巣となるヘタフェ相手に先制ゴールを奪い、1試合の休息(7節バレンシア戦はベンチ入りも出番なし)を挟んで、8節アスレティック戦でも、前述の通り重要なゴールを挙げ、その存在感を十二分に示している。
サッカーデータ専門メディアの『WhoScored.com』は、独自の基準で各国リーグの選手を採点し、それを月別に集計してリーグのベストイレブンを発表しているが、9月のラ・リーガ版には、久保も名だたる名手たちとともに選定された。
顔ぶれは以下の通り。数字は4~8節の5試合の平均採点を示す。
GK:アルバロ・バジェス(ラス・パルマス)/7.44
DF:ジョアン・カンセロ(バルセロナ)/7.77
DF:ロイック・バデ(セビージャ)/7.66
DF:ジュル・クンデ(バルセロナ)/7.32
DF:マルク・カルドナ(ラス・パルマス)/7.09
MF:ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)/7.89
MF:ガビ(バルセロナ)/7.37
MF:久保建英(レアル・ソシエダ)/7.80
MF:サビオ(ジローナ)/7.50
FW:ホセル(レアル・マドリー)/7.60
FW:ルーカス・ボジェ(グラナダ)/7.59
トップはこの1か月間で2得点・1アシストという記録以上の働きぶりで、マドリーの首位維持に大きな貢献を果たしているベリンガム。また同クラブからは4得点・1アシストのホセルも選出されているが、久保は記録や貢献度でもこれらの選手に劣ることなく、実際に平均採点では2番目という高評価を受けている。 なお、9月に限らず、久保は幾つかのランキングにおいても上位につけている。今季通算得点では、ベリンガムの6得点に次ぐ、アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリー)とロベルト・レバンドフスキ(バルセロナ)と並んでの2位。チームの全得点(ソシエダは16点)に占める自身の得点の割合(同メディアは「貢献度」と表記)では「31%」で、ベリンガムの「38%」には及ばないものの、モラタ(28%)、レバンドフスキ(26%)を上回った。
また、同メディアによる今季開幕から8節までの平均採点では、ベリンガムの「8.17」、カンセロの「7.77」、ボジェの「7.59」に次いで、「7.58」で4位につけている。このような攻撃に関するランキングの上位に名前が挙がっているソシエダの選手は久保だけであり、この22歳の突出した活躍ぶりがここからも窺い知れる。
アスレティック戦の後、「個人的に、チームへの貢献を続けられていることには非常に満足しています。正直言って、今日のチームは完璧でした」と語った久保。イマノル・アルグアシル監督率いる好チームでその能力を存分に引き出されている彼は、同時にこのような優れた数値を示してチームを牽引する存在となっている。
構成●THE DIGEST編集部
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2023年10月3日