
乃木坂46「33rd SGアンダーライブ」の最終公演が10月1日(日)、横浜アリーナにて開催された。
33rdシングル「おひとりさま天国」のアンダー楽曲「踏んでしまった」参加メンバー13名による今回のアンダーライブは、
9月29日(金)から3日間にわたり、アンダーライブ史上最大規模となる横アリ3DAYS公演を敢行。
3公演とも一般席のみならず、急遽販売された立見席まで完売するという盛況ぶりをみせ、最終公演はインターネット配信も実施された。
1期生と2期生がすべて卒業したあとの新体制でのアンダーライブは、
5期生が初めて合流した今春開催の「32ndSG アンダーライブ」に続いて二度目。
前回は若干の初々しさや先輩に食らいつこうとするがむしゃらさも目についた5期生だったが、
今回の横アリ公演ではそういった要素をまったく感じさせず、3〜4期生にも負けないほどの堂々とした姿をアピールしてみせた。
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また、「踏んでしまった」で初めてセンターを担当し、
今回のアンダーライブでも座長を務める松尾美佑をはじめとした個性豊かな4期生、
グループを牽引する立場となったことでさらなる頼もしさを身につけた3期生と、
その誰もが今回のライブでは主役であることを提示するような演出も随所に用意され、乃木坂46の新章が順調に進んでいることを伺わせた。
「Overture」に続き白い衣装を身に纏ったメンバーがステージに現れると、まずは華麗なダンスを披露。
松尾のアクロバティックなアクションも用意されたこのダンストラックで会場の熱気を急上昇させると、そのまま「自由の彼方」へとつなぐ。繊細さと力強さが混在する冒頭2つのダンスは、「インフルエンサー」や「シンクロニシティ」など乃木坂46の楽曲を多数手掛けてきたSeishiro氏が新たに振り付けしたもので、現アンダーメンバーの魅力が余すところなく凝縮されたパフォーマンスを堪能することができた。
そこから間髪入れずに、彼女たちの歌声を存分に活かした「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」へ続き、以降も「狼に口笛を」「13日の金曜日」といった人気のアンダー楽曲を連発。ここでは5期生の中西アルノや小川彩、
4期生の松尾がセンターを務め、オリジナルバージョンの魅力に現編成の個性が散りばめた最新のアレンジで、観る者を魅了した。
最初のMCでは、座長の松尾が「このライブを作る期間が本当に楽しくて、ついに最終日が来ちゃったという感じ。
今日は全員を巻き込んで、世界一楽しい場所にしたいと思います!」と意気込みを口にすると、
阪口珠美は「私はこのアンダーライブにかけています。皆さんへの感謝の気持ちや悔しい気持ちを全力で出し切るので、
1秒も見逃さずに見ていてほしいです」、
冨里奈央は「ここまでの2日間が本当に楽しくて。今日が終わったら明日は(ライブが)ないと思うと寂しいんですけど、
いろんな企画を皆さんに楽しんでほしいですし、配信もあるので皆さんに可愛いなと思ってもらえるように頑張ります!」と
熱のこもった言葉を続ける。
今回のアンダーライブでは「ジコチュープロデュース in アンダーライブ」と題し、メンバーの新たな一面や隠れた魅力を伝えるため、
日替わりでのセルフプロデュース企画を用意。
初日は冨里奈央、阪口珠美、黒見明香、吉田綾乃クリスティー、2日目は奥田いろは、佐藤楓、矢久保美緒、清宮レイがさまざまな手法を凝らして自身の個性を発揮させたが、最終日は小川彩、向井葉月、中西アルノ、佐藤璃果、松尾美佑の5人が「ジコチュープロデュース in アンダーライブ」にチャレンジした。
小川はメンバーとともに「悲しみの忘れ方」をピアノ弾き語りしたかと思えば、「スカウトマン」ではキレのあるヒップホップダンスを披露。向井は情熱的なダンスをフィーチャーした「不眠症」、
素直な歌声をまっすぐ響かせた「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」で自身の強い乃木坂46愛をアピールしてみせる。
中西は歌やダンスなど巧みな表現力を駆使して「〜Do my best〜じゃ意味はない」「命は美しい」に新たな魅力を注ぎ込み、
佐藤璃果は「ゴルゴンゾーラ」「ぐるぐるカーテン」で彼女が持つ生粋のアイドル性を遺憾なく発揮。
「ジコチュープロデュース in アンダーライブ」企画の大トリを務めた松尾は、「転がった鐘を鳴らせ!」
でシンデレラを思わせるミュージカル調の演出で華やかなステージを作り上げたかと思えば、
「大人たちには指示されない」では長身を活かしたダイナミックなダンスで会場を興奮の渦に巻き込んだ。