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『暗殺教室』山田涼介、菅田将暉ら若手有望株が集結 二宮和也の声が生む親しみやすさ

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『暗殺教室』©2015 松井優征/集英社・映画「暗殺教室」製作委員会

「卒業までに殺せるといいですねぇ」

 謎の生物・殺せんせーの暗殺を通して、進学校の落ちこぼれ生徒たちが奮闘するーー。

 参考:【写真】金属バットを持つ山田涼介

 映画『暗殺教室』が10月2日にフジテレビ系で放送される。2015年3月に公開された本作の主演は山田涼介(Hey! Say! JUMP)。興行収入27億円を記録した大ヒット映画作品だ。地上波放送にさきがけて映画の見どころをまとめてみたい。

 原作は、松井優征の同名コミック(集英社)。連載開始からわずか2年足らずでコミックの累計発行部数が1000万部を突破。アニメ化、実写映画化が立て続けに展開された人気作品だ。2016年3月には実写映画版の完結編『暗殺教室~卒業編~』が公開され、初週の土日だけで興行収入6億3900万を記録するなど大きく話題を呼んだ。

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 椚ヶ丘中学校の落ちこぼれだけが集められた3年E組を舞台に物語が展開する。ある日突然現れた担任・殺せんせーの“暗殺”を、防衛省の自衛官・烏間惟臣(椎名桔平)から提案される。殺せんせーは1年後に地球破壊を予告しており、成功報酬100億円で暗殺任務を託される。生徒たちは大きな金額と“暗殺”に戸惑いながらも、試行錯誤しながら奮闘する。

 山田は、本作が映画初主演作品で、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した記念すべき作品だ。山田が演じるのは主人公・潮田渚で、少々控えめな性格。公開当時、21歳の山田が高校生でもなく、中学3年生役を演じたのも感慨深い。

 渚はストーリーテラーのような役割を果たすほか、主人公らしく渚の表情や言動に胸を揺さぶられる場面も多い。控えめな渚の性格に相応しい、丸みのある柔らかい声が耳に残る。“暗殺”というだけに、スピーディーな展開やバトルシーンも多いが、親しみを持って物語に入り込めるのは渚のそんな控えめなキャラの影響も大きい。一方で、渚にフォーカスが当たった際に放つ、主人公としての存在感には目を見張るものがあり、表情ひとつで物語を動かすような場面も。ウェーブがかったヘアと制服姿に見惚れてしまうが、油断は禁物。渚の細やかな表情に注目したい。

 親しみやすさ、という点では殺せんせーのキャラクターもまた視聴者を巧みに物語へと誘う。黄色くて丸い顔に白い歯を見せて笑う謎の生物、圧倒的な無敵状態ではあるが、それでもどこか親しみが沸くのは、声優を務めるのが二宮和也だからこそ。楽しそうな声色、陽気なテンションが活かされ、無敵ゆえの寛大な心もある。謎の生物ではあるが、時折見せる人間味のある表情の変化に、なんだか愛らしく感じてしまうのだ。物語の進行と共に、渚をはじめとする生徒たちの殺せんせーへの思いにきっと共感するだろう。

 また、菅田将暉が演じる同級生・赤羽業の文武両道の優等生ぶり、策士的な動きと渚の対比も面白く、他にも山本舞香、橋本環奈、加藤清史郎ら若手俳優陣の初々しさを感じる当時の芝居にも注目だ。

 コミックを筆頭に、ストーリーに登場する名言も本作の魅力のひとつ。実写映画も同様に殺せんせーのなにげない言葉に心を動かされる。教育現場に“暗殺”という対極のものが共存する特殊なシチュエーションだが、自身の境遇に重ねてみると、殺せんせーの姿勢や、奮闘する生徒たちの姿から力強いメッセージをもらえるはずだ。

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