
ウクライナの隣国スロバキアで行われた総選挙は、ウクライナへの軍事支援の停止を訴える野党が第一党となりました。
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9月30日行われたスロバキアの総選挙は、ロシアへの経済制裁に反対しウクライナへの軍事支援停止を訴える左派の野党「スメル」と、ウクライナ支援継続を訴える野党「プログレッシブ・スロバキア」が第一党を争っていました。
開票率99.98%の時点で「スメル」は得票率23%あまりで第一党の座を確実にしました。
これまでスロバキアはNATO加盟国で初めてウクライナへ戦闘機を供与するなど積極的な支援に加え、ロシアへの経済制裁も行ってきました。しかし、フィツォ元首相が率いる「スメル」は、ロシアへの制裁は国内の物価高騰を引き起こしているとし、軍事支援が紛争の長期化の原因になっているなどと訴え、不満を持つ有権者を取り込んだとみられます。
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「スメル」は第一党にはなったものの、単独過半数には届かないため今後連立協議に入る見通しです。ロシア寄りの「スメル」が政権を握れば、ヨーロッパのウクライナ支援の足並みが乱れる恐れがあります。(ANNニュース)