
9月30日、京都・平安神宮で開催された「平安神宮 月音夜 ~京都名月コンサート 2023~」にJuice=Juice、BEYOOOOONDSが出演した。
中秋の名月に合わせ、平安神宮の大極殿前に設置された特設ステージで音楽ライブが行われる「平安神宮 月音夜 ~京都名月コンサート 2023~」。東山の空に浮かぶ月のもと、4日間に渡って繰り広げられるこのイベントの第三夜に登場したのがハロー!プロジェクトのグループ、Juice=JuiceとBEYOOOOONDS。
夜の野外ステージ、それも京都の歴史ある神宮でのライブである。一夜限りのまたとないシチュエーションにおいて、一体どんなパフォーマンスが展開されるのか。会場には期待に胸を膨らませた数多くのファンが集まった。
幻想的にライトアップされた大極殿は、ライブハウスやコンサートホールではお目にかかることのできない荘厳な佇まいである。また開演の10分前には、舞台と客席へのお祓いが執り行われ、始まる前からこの公演の特異性が如実にあらわれていた。
笙などの和楽器がふんだんに使用された今夜のためのスペシャルな SE とともに、 2 組がステージに登場し、全員でBEYOOOOONDSのナンバー「夢さえ描けない夜空には」を披露。華やかなビッグバンド・サウンドで彩られた、夜空をテーマにしたロマンティックな1曲で、今回の催しにはぴったりのオープニングだ。
ここからはそれぞれのステージ。まずは BEYOOOOONDS が「英雄~笑って!ショパン先輩~」「恋する銀河」を披露。クラシック音楽をベースとしたユーモラスかつシンフォニックな響きは、古都の建築と不思議なほどにマッチする。特に宇宙を描いた「恋する銀河」と夜の野外ステージとの相性は抜群である。
続いては Juice=Juice。こちらはムーディーな立ち上がりで、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」を歌い上げたかと思うと、次に山下達郎の「FUNKY FLUSHIN’」という日本が誇るシティポップの名曲カバーを連発。ハロー!プロジェクトきっての実力派とされるグループが早くも本領を見せ、エモーショナルな歌声とファンの歓声が夜空に溶け込んでいく。
広告の後にも続きます
それぞれ 2 曲ずつを終えたところで、BEYOOOOONDS の京都出身メンバーの西田汐里が「ここからは京都出身の3人でお届けしたいと思います」と話し、同じく京都出身であるJuice=Juiceの江端妃咲と川嶋美楓の3人で「ただいまー!」と声を合わせる。それぞれ幼少期の思い出などに触れつつ、2組のメンバーをシャッフルしてのライブパートへ。
このパートの 1 曲目は BEYOOOOONDS 小林萌花のピアノ、Juice=Juice 有澤一華のバイオリンの生演奏による「ハンガリー舞曲第5番」。ハロー!プロジェクト屈指の楽器奏者である2人のコラボが聴けるのはこのライブならでは。そのまま小林と有澤の演奏を活かしながら、シームレスに選抜メンバーによる「夢幻クライマックス」(℃-ute)に突入。
2組は今年2月に同曲で初のコラボを披露したが、ここでまさかの再演となった。
続いては今般のイベントに合わせた「Moonlight night ~月夜の晩だよ~」(モーニング娘。)。この楽曲が歌われるのは意外だったようで、客席からはどよめきの声が上がった。