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小関裕太“蒼真”と田辺桃子“藤子”の奇妙な恋がついに決着、涙と笑顔で迎える2人の結末<癒やしのお隣さんには秘密がある>

WEBザテレビジョン

9月29日、ついに「癒やしのお隣さんには秘密がある」(毎週金曜夜0:30-0:59、日本テレビほか※TVer・Huluでも配信)の最終回が放送。「ストーカーとの恋の終焉」というサブタイトル通り、奇妙な始まり方をした複雑な恋が一区切りとなった。(以下、作品のネタバレを含みます)

■「癒やしのお隣さんには秘密がある」とは

同作はWebコミックサイト「めちゃコミ」にて年間ランキング5位、「みんなの推し恋愛マンガ大賞」で“大人の恋愛部門”入賞を果たした同名コミックが原作。どこにでもいる普通の女性である主人公に迫るイケメン…という普通の恋愛マンガから一歩踏み出し、イケメンにとんでもない“属性”を持たせたことで話題に。

頑張り屋の主人公・蓬田藤子を演じるのは、「リコカツ」などの人気ドラマに出演した田辺桃子。W主演として、人気少女マンガ「わたしに××しなさい!」の実写化映画・ドラマを熱演した小関裕太が謎多きイケメン・仁科蒼真を務める。

■一命を取り留めた蒼真、厳しかった父の微笑み

その日、蒼真は海外勤務に向かうために成田空港まで向かっていた。タクシーにキャリーケースを詰め込み、藤子に言われた「あなたはただ単に、自分の人生を誰かに託したいだけ」という言葉を思い出す。核心をついた指摘に深く同意して藤子との別離を決意した蒼真だが、唯一といえる心残りが。それは、関係が崩れる前に藤子と約束を交わしていた景色のいい丘でのピクニックだ。

「あの…少し寄っていただきたい場所が」海外へ旅立つ前に、思い出の丘をひと目…。そう考えて立ち寄った丘で、蒼真が目にしたのはナイフを取り出した上村浩平(森永悠希)と藤子の2人だった。彼は迷いなく駆け出し、刺されてしまう…。

警察からの事情聴取を受けた藤子は、病室で蒼真を見て安堵の溜息をつく。いまだ意識は戻らないものの、蒼真は穏やかな顔で眠っていた。そこへ、蒼真の父・真一郎(小木茂光)が駆けつける。

病室の外で蒼真をストーカー事件に巻き込んでしまったと、改めて謝罪する藤子。しかし真一郎は最近の蒼真がいかに変わったのかを話し出す。優しすぎて頼りなく見えた息子に厳しく当たりすぎた弊害か、蒼真は父の顔色ばかり見るようになっていた。しかし途上国でビジネス支援をしたいと言い出したときは父の目をまっすぐ、力強く見つめていたという。

「蓬田さん、ありがとう。蒼真が変わったのは、きっとあなたのおかげです」謝罪する藤子へ、逆に礼を述べる真一郎。変わりつつあった蒼真について、「親バカだとは思いますが、今の息子を…私は、誇らしく思っているんです」と柔らかい笑顔を浮かべながら語るのだった。

■2人が選んだ結末

いつも柔らかく笑いかけ、そっと話を聞いてくれた蒼真。部屋一面へ写真を貼りだし、狂気的ともいえる言動を見せていた蒼真。そしてナイフを前でもためらわず駆け出し、藤子を守った蒼真。「どれが本当の仁科さん?」と心で自分に問いかけながらも、藤子の答えはすでに出ている。

翌日、藤子が蒼真の入院する病院へ向かうと、そこはすでにもぬけの殻。「仁科さんなら、先ほど退院されましたよ」と聞いた藤子は、残された時間が少ないことを察して駆け出す。しかし藤子が病院の外へ出たとき、蒼真はすでにタクシーで走り出したあと。蒼真は藤子からの電話着信画面を見ると、痛みに耐えるような表情を見せたうえで電話を取った。

改めて、思い出の丘の上で再会する2人。まず蒼真を巻き込んでしまった件を謝罪したあと、藤子は自分の心情をゆっくり吐露していく。蒼真と過ごすなかで見たさまざまな顔、交わした言葉を回想した藤子は、「あんなことがあったけど、好きだから…仁科さんが好きだからって気づいちゃったんです」と涙を流す。

蒼真も大粒の涙を落としながら、「藤子さん…好きです。初めて会ったときから、僕はずっと藤子さんのことが好きでした」と改めて告白。そしてその気持ちに気づいていながら、「守るため」と自分に言い訳をして向き合おうとしてこなかったことを認めた。「ちゃんと生まれ変わりたい。このままの僕ではダメだから」と宣言した蒼真だったが、「だからもう…」から先の言葉は涙に詰まって出てこない。

うつむく蒼真の手を、藤子がそっと握って語りかける。「頑張ってください。仁科さんのこと、応援しています…遠くからでも」蒼真の背中を押す言葉に、今度こそ蒼真は「藤子さん…ありがとうございました!」と澄み渡るような笑顔で答えることができた。

「お元気で」「仁科さんも」最後にそう言葉を交わすと、2人はすれ違う。もう振り返ることはない。高い空を見上げながら、自分たちの道を行くのだ。

1年後、藤子は精力的に仕事へ臨んでいた。頼まれた仕事に忙殺されていた頃とは違い、外回りに出るなどバリバリ仕事を楽しんでいるようす。実家の家計も安定してきて、後輩は結婚を果たし、何もかもが前に進んでいる。

あの頃と同じように、ベランダで1人ビール缶を開ける藤子。不意に、玄関をノックする音が聞こえる。玄関扉の覗き窓から見てみると、そこにはかっちりした見覚えのあるスーツ。息を飲んで扉を開けた先には、蒼真の優しい笑顔が…。

部屋を駆け抜ける風。藤子のタンスには、蒼真と藤子が笑顔で写真に収まっている。場所は思い出の丘。お弁当を手に笑顔を浮かべる2人は、もう奇妙なストーカーと被害者ではない。まったく普通の、どこにでもいるとびきり幸せそうなカップルの風景だった。

 
   

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