
「Krush.153」(9月29日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ」で挑戦者の髙橋直輝(若獅子会館)が王者・中島千博(POWER OF DREAM)を破り、悲願の王座獲得を成し遂げた。中島は2度目の防衛戦だった。
中島は昨年1月に行われた「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制し王座獲得。6月に行われた「THE MATCH 2022」ではシュートボクシング(SB)の笠原友希に判定負けを喫するも、12月のKrushで西元也史を相手に初防衛戦に臨み、判定勝ちで王座を防衛した。今年6月にはK-1初参戦を果たし韓国のハン・ギョンミンにKO勝ちを収めている。

髙橋は2019年からK-1グループに参戦するもフェザー級では勝ったり負けたりの戦績。昨年5月からスーパー・フェザー級に階級を上げるや4戦4勝(2KO)と一気に浮上。4勝の中には中島が下した友尊、西元も含まれ、今回のタイトル挑戦を実現させた。
1R、ともにオーソドックスの構え。遠めの距離で機をうかがう。中島は距離を詰めて蹴りを狙うと髙橋が右ストレートをクリーンヒット。中島はすぐに左ミドルを返す。中島は右の顔面前蹴り。中島は右ローとミドル。高橋も右カーフ。中島はスイッチを繰り返し左ローも。中島の後ろ回し蹴りは髙橋がバックステップ。

2R、圧をかけて関節蹴りの中島。互いのミドルが交錯。中島のローに髙橋が右フックを合わせる。中島はサウスポーから左三日月。高橋も三日月を返す。高橋も右ロー、右ストレート。中島は前蹴りも髙橋はかわしてパンチを返す。中島の三日月に髙橋が左フックを返すと中島がのけぞる。終了間際はパンチの打ち合い。
広告の後にも続きます
3R、中島が圧をかけて蹴りを出すと髙橋はカウンターでパンチを当てる。中島の右ハイはスウェーでかわす。中島のバックスピンにローを合わせるとこれがローブローとなり一時中断。再開後、中島の前蹴りをかわして左フックの髙橋。パンチの連打をまとめる髙橋。中島は蹴りが当たらず苦しい展開。それでも左ミドルを蹴っていく中島だったが、髙橋はやはりカウンターを的確に当てていく。

判定は30-30、29-30、29-30の0-2で髙橋。判定の結果を聞いた高橋はリング上に大の字となり絶叫。喜びを爆発させた。
試合後のマイクでは「勝ちました。ありがとうございました、押忍。太陽みたいになれるようにもっと頑張っていくので応援よろしくお願いします」と涙のアピール。そして「絶好調、しとこう。いつも職場で“絶好調”するときがあるんです」と観客に呼び掛けると「今日の調子は? 絶好調!」を全員で唱和した。
「Krush.153」(9月29日、東京・後楽園ホール) ◆プレリミナリーファイト第1試合/Krushバンタム級/3分3R ○井上海山(POWER OF DREAM)(判定3-0=30-27、30-27、29-27)呼良(K-1ジム福岡チームbeginning)● ◆プレリミナリーファイト第2試合/Krushフェザー級/3分3R ●安 晟太(サクシードジム team EXCEED)(3R37秒、KO)関口功誠(ALONZA ABLAZE)○ ◆プレリミナリーファイト第3試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R ○村田健悟(ALONZA ABLAZE)(3R1分15秒、KO)宮本拳聖(K-1ジム総本部チームペガサス)● ◆第1試合/Krushフライ級/3分3R・延長1R ○長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(判定3-0=30-28、30-28、30-28)東虎之介(都城大叶ジム)● ◆第2試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R ○黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)(延長判定3-0=10-9、10-9、10-9 ※本戦判定1-0=30-29、30-30、30-30)紫苑(KIZUNA田川本部道場)● ◆第3試合/Krushバンタム級/3分3R・延長1R ○藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)(2R2分38秒、KO)鵜澤悠也(RIKI GYM)● ◆第4試合/Krushバンタム級/3分3R・延長1R ○吉岡ビギン(team ALL-WIN / 9+ nine plus lab)(判定3-0=30-28、30-28、30-29)板橋武留(健成會)● ◆第5試合/Krushバンタム級/3分3R・延長1R ○白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス)(不戦勝)入江亮太(K-1ジム福岡チームbeginning)● ※ドクターストップによる不戦勝 ◆第6試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R ○MOMOTARO(OGUNI-GYM)(判定3-0=30-28/30-28/30-29)銀次(VAINQUEUR GYM)● ◆第7試合/Krushミドル級/3分3R・延長1R ○ブハリ亜輝留(WSRフェアテックス幕張)(判定3-0=30-28、30-28、29-28)大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)● ◆第8試合/Krushライト級/3分3R・延長1R ○弘輝 (WORLD TREE GYM)(3R 1分15秒、KO)REITO BRAVELY(BRAVELY GYM)● ◆セミファイナル(第9試合)/Krushウェルター級/3分3R・延長1R ○海斗(LEGEND)(1R 2分35秒、KO)大輝(ハリケーンジム/チーム男鹿キック)● ◆メインイベント(第10試合)/Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R ●中島千博(POWER OF DREAM)(判定0-2=30-30、29-30、29-30)髙橋直輝(若獅子会館)○