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『ヒップタッチの女王』犯人不明のまま急展開 イ・ミンギがハン・ジミンを守ろうと奮闘

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『ヒップタッチの女王』(写真はJTBC公式サイトより)

 推理ものの面白さは、犯人と動機を考察するところだが、目ぼしい犯人がどんどん退場していく。まるでアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』のようにーー。

 参考:【写真】ハン・ジミンを見つめるイ・ミンギ

 Netflixで配信中の『ヒップタッチの女王』が、クライマックス前に急展開を迎えて視聴者を翻弄している。本作は、ハン・ジミンとイ・ミンギ主演のロマンティックコメディであり、ミステリー作品だ。

 これまでのストーリーは、ひょんなことから、ヒップタッチをすると過去が読める能力を手に入れた獣医ポン・イェブン(ハン・ジミン)が、熱血刑事ムン・ジャンヨル(イ・ミンギ)とコンビを組み、連続殺人犯を追うという展開だった。本稿では、第13話、第14話を中心にご紹介する。

 第13話、第14話は、イェブンの祖父チョン・ウィファン(ヤン・ジェソン)が連続殺人犯に遭遇するところから物語は始まる。イェブンは、すんでのところでウィファンにヒップタッチができず、ウィファンが目にしたものを見ることができず悔いていた。さらに、ウィファンが、自分と叔母チョン・ヒョノク(パク・ソンヨン)を守るために、ひとりで戦っていたことを知り、号泣する。ジャンヨルは、そんなイェブンの姿を見て胸を痛める。

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 連続殺人犯の被害者が増える中で、ジャンヨルが疑っているキム・ソヌ(EXO スホ)が、事件の容疑者から外され、犯人探しが振り出しに戻った。一方、イェブンはこれまで自分とジャンヨルと共に捜査に加わっていた、同じ超能力者のチョン・グァンシク(パク・ノシク)を不審に思う。グァンシクの様子を怪しんだイェブンは、ジャンヨルと犯人に当てはまる条件を再度確認をしていく。その過程で、イェブンとジャンヨルはグァンシクを犯人と疑い始める。

 いまだソヌへの疑いを捨てないジャンヨルとは違い、イェブンはソヌを信じていた。そしてソヌから、彼が過去に失踪した母親を探していることを聞き、ソヌを慰める。しかし、イェブンとソヌの仲睦まじい様子を目にしたジャンヨルは、イェブンをソヌから守ろうと彼女を留置場に閉じ込めてしまう。

 本作は、コメディとミステリーが絶妙なバランスで展開してきたが、ここに来てミステリーのシリアス度がグッと上がり、緊迫感が高まってきた。そんな中で、イェブンとジャンヨルのロマンスも、盛りあがりを見せた。イェブンとソヌの仲を裂こうとするジャンヨルが、イェブンに「キム・ソヌがそんなに好きか? それとも恋愛がしたいのか? それならむしろ俺としろ、つきあってやる」とどストレートな告白をする。ムードもへったくれもないジャンヨルに「本当にクズね」と言い捨てるイェブン。去ったイェブンの姿を見ながら、ばつが悪い顔で自らの頭をかくジャンヨルが、なんだかかわいらしい。本作でイ・ミンギが扮しているジャンヨルは、事件解決へ向ける情熱と、これまで恋の経験などなさそうな荒っぽさがどこか魅力的だ。そのジャンヨルが、イェブンに恋心を抱きはじめ変化しているのだが、イェブンの側は全く相手にしていないのが、2人の関係性の面白さでもある。イェブンがイケメンのソヌに恋しているのを苦々しく思うジャンヨルが、今後どう出るのかが楽しみなところ。

 物語は、残すところ2話とクライマックス直前だが、これまでの物語の中で、犯人とおぼしき人物がバタバタといとも簡単に退場していった。ムジン市の住人の中で、怪しい人物がもうほとんど残らない中で、マッカーサー元帥を憑依させているフリをする、霊媒師パク・ジョンベ(パク・ヒョックォン)の存在も気になるところだ。

 ジョンベは、ストーリーの中で何度も疑われているのだが、イェブンのヒップタッチでは怪しいところは見つからなかった。しかし、犯人はイェブンのサイコメトリーを知っている人物で、殺人現場では謎のテクニックを使っている。超能力で過去を見ても真っ黒にしか見えない、通称“ブラック画面”だ。この“ブラック”をどういうふうにしているのかの種明かしと、犯人が誰で、動機が何なのかが気になって仕方がない。イェブンの秘密を知っている人物だとすると、近くにいる人かと疑心暗鬼になり、すっかり犯人探しにハマりこんでしまう。残すところラスト2話で、犯人にまつわるすべてと、イェブンたちが超能力を持つ必要性も明かされるのだろうか。さらに、イェブンとジャンヨルの恋愛関係と、ドラマ『二十五、二十一』のパロディ『五十五、五十一』の感動的な締めくくりが見れないかととても期待している。

(文=にこ)

 
   

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