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『最高の教師』の中でも際立った存在感 窪塚愛流の“まっすぐ”な決意に釘付け

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『窪塚愛流のON⇔OFF』©PONY CANYON

 切れ長の涼し気な目に、すらりとした高身長。窪塚愛流だけが持つ独特の佇まいに思わず心を奪われた。衝撃の最終話で幕を閉じたばかりの『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)に思いを馳せるとき、浮かんでくるのが3年D組の生徒たちの姿だ。中でも窪塚の不思議な存在感が、未だに心を占めている。

参考:窪塚洋介の“全盛期”はいま訪れようとしている? そのキャリアと日本映画の大きな変化

 本作において栖原竜太郎役を演じた窪塚は、今注目の若手俳優だ。父は『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)、映画『GO』(2001年)などで活躍した俳優の窪塚洋介。ひょっとしたら『最高の教師』での彼の姿に、どこか懐かしい面影を感じた視聴者もいたかもしれない。

 窪塚が役者デビューしたのは、2018年の映画『泣き虫しょったんの奇跡』だ。松田龍平が主役を務める瀬川晶司の中学時代を演じ、銀幕デビューを果たす。その後は映画『麻希のいる世界』で本格的に俳優として活動を始め、『ネメシス』(日本テレビ系)でドラマデビューすると、『この初恋はフィクションです』(TBS系)、『ファイトソング』(TBS系)では明るく朗らかな役柄の田野来玖や友人と芸人を目指す少年・俊哉を演じた。ミニ番組『シャカレキ!~社会歴史研究部~』(日本テレビ系)では尾上松也と共に歴史上の出来事をドラマ仕立てでひもとく番組にも挑戦。芝居にとどまらず広告やモデルの仕事も増えつつあり、多方面で存在感を示している。

 小顔で長身というスタイルのよさが只者ではないオーラを放ち、つい気になる存在に。その活躍を目で追ううちに、自然と彼の瑞々しい芝居や、時に見せる笑顔の虜になってしまうのだ。『最高の教師』では、第4話で江波(本田仁美)に想いを伝えるシーンがあったが、長台詞の中にもさまざまな表情を浮かべながら話す様子が印象的だった。栖原の持つ個性と、メッセージ性の強い台詞に込められた想いが窪塚からしっかりと伝わってきた。加えて、『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』(TBS系)での父・洋介を彷彿とさせる声質やイントネーションは、さすが親子。だが唯一無二の存在として表現を模索する愛流からは、決して誰かに“似ている”というだけでは終わらせない確かな意志が感じられる。

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 窪塚の頼もしさを実感したのはドキュメンタリー番組『窪塚愛流のON⇔OFF』でのこと。番組は、窪塚のON(仕事での姿)とOFF(プライベート)に密着しており、映画『少女は卒業しない』(2023年)の舞台挨拶の舞台裏から、ファッションブランド「THE SUIT COMPANY」での洋介との親子共演の様子、そしてリラックスしたプライベートまでが映し出される。

 映像からは、窪塚愛流がいかに真摯に芸能の仕事に取り組んでいるのかがわかると同時に、実直な人柄も垣間見えてくる。特に印象的なのが、自分が出演した映画の試写を観て芝居に納得できずに悔しそうな表情を見せるところ。「出演が決まったから嬉しい」「仕事が増えて嬉しい」に留まらず、その中でどれだけ良いものを作れるかに切磋琢磨する姿に並みならぬ熱意を感じた。

 有名人の息子ということで嫌でも注目を集めてしまう中、自分が今取り組むべきことを分かり、そこにまっすぐ向き合う彼の姿に魅力を感じずにはいられない。こうした窪塚愛流の努力や仕事への向き合い方は、この先どんどん実を結んでいくことだろう。

 『最高の教師』は最終回を終えてしまったが、窪塚の出演作はこの後も続く。秋ドラマでは『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系)への出演も決まっており、2024年には主演映画『ハピネス』の公開も控えている。今後の彼の活躍にも引き続き注目していきたい。

(リアルサウンド編集部)

 
   

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