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【あまちゃん】大吉のプロポーズ列車が示した、地元の久慈市民が作品に懸けた熱い想いとは!

アサジョ

 だからみんなが指さしていたのか! 視聴者も思わず納得だったようだ。

 9月26日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第152回では、北鉄で北三陸駅長を務める大吉(杉本哲太)が安部ちゃん(片桐はいり)に二度目のプロポーズ。その回にて、撮影地である岩手・久慈市の大いなる「あまちゃん愛」が示されていたという。

 安部ちゃんへのプロポーズを決意するも、「めんどくせえ婚」ゆえになかなか踏ん切りのつかない大吉。そこでヒロインのアキは大吉が乗る試運転列車の車体側面にに「安部ちゃん オラど結婚してけろ! 大吉」というメッセージを大書し、安部ちゃんに見せつけるという作戦を敢行だ。

 メッセージが書かれているとも知らず、まんまと試運転列車に試乗した大吉。震災で運休していた区間の運転が再開し、沿線には試運転列車を一目見ようと多くの人たちが詰めかけていた。そのなかで鈴木のばっぱが列車を見て大笑いする姿に「笑いすぎでねえか?」と訝る大吉。この時点で彼は、列車に書かれたメッセージの存在を知らなかったのである。

「サプライズは大成功し、安部ちゃんは大吉のプロポーズを承諾。いまいち納得できていない様子の大吉でしたが、仲間たちは大いに祝福していました。そんな幸せいっぱいの場面が実現した裏側には、久慈市民による熱い協力の存在があったのです」(テレビ誌ライター)

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 本作が本放送されたのは2013年のこと。当時のスマホ普及率はまだ20~30%ほどだったが、カメラ付きケータイは完全に普及済み。誰しもがいつでもどこでも、好き放題で写真を撮影できたものだ。

 ツイッターも2010年ごろから日本での利用者が増えており、「拡散」も普通に行われていた。それゆえ安部ちゃんへのメッセージが書かれた車両の写真も、瞬く間に拡散されていたかもしれないのである。

「しかし当時、当該車両の写真はSNS上にまったくといっていいほど広まっていませんでした。それは地元の久慈市民たちが『車両の写真を流出させてはいけない』という強い意志を持っていたからこそでしょう。誰しもが『あまちゃん』という作品を愛しているからこそ、作品にとってマイナスになるような行動は控えていたわけです」(前出・テレビ誌ライター)

 SNS上では「笑ってはいけないシリーズ」(日本テレビ系)のバスに関する情報がリークされたり、ドラマのロケ情報が広まったりするもの。それが「あまちゃん」に関しては、その手のリークがほとんど見られなかった。

 この事実は久慈市民が「あまちゃん」にどれほど熱い想いを抱いていたのかを、如実に示していたのではないだろうか。

 
   

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