9月24日、人気ペットチャンネル「しゃべるねこ、しおちゃん」(登録者数29万人)がYouTubeチャンネルを更新し、獣医から安楽死を勧められていたことを明かしました。
リンパ腫が見つかった“しゃべる猫”しおちゃん
しおちゃんとは、アメリカのシアトルで迷い猫としてさまよっていたところを、飼い主の「しんコロ」が保護した猫です。しんコロは現在、アメリカのボストンで免疫学の研究者として創薬や免疫療法を開発してる傍ら、YouTubeで愛猫の動画を投稿している人物です。
しんコロによると、しおちゃんはある日突然、怒涛のように日本語を喋り始めたそうです。「おかえり〜」や「ばかやろう」、「ふたりのじかん」など多種多様な言葉を話し、“しゃべる猫”として話題となりました。
これまで50本以上のテレビへの出演経験があり、CMや雑誌など多数メディアに取り上げられ、タレント猫のカリスマ的存在となっています。
そんなしおちゃんは2021年8月、動物病院でIBD(炎症性腸疾患)と診断されたことを報告しており、現在も闘病中。療法食やビタミンB12の注射の栄養補給や、免疫抑制剤を投与する方法など、切り替えつつ治療を続けています。しおちゃんは推定16歳で、人間でいうところのおよそ80歳です。
今年1月には体調がさらに悪化し、6月には検査の結果、免疫細胞のガンである「リンパ腫」と診断されたことを報告。抗がん剤を投与して治療することになり、しんコロは「なんと言っていいか…」と声を落としながらも、「強い生命力で乗り切ってほしい」と語っていました。
獣医から安楽死を勧められる
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9月の初め、腎臓の数値が悪化したため入院していたしおちゃん。動画でしんコロは、しおちゃんを病院に預けた夜に獣医から電話で「もう助からない」と告げられ、安楽死を提案されていたことを明かしました。お見舞いでしんコロはしおちゃんの生命力を直接感じていたため、「そういった選択肢を取るとか取らないとかの前に、そういった段階ではない」として医師からの提案を断ったと報告。それと同時にしおちゃんのあごにうみが溜まっていたことも発覚し、抗生物質を与えて様子を見ますがそれでも容態は回復せず、獣医から再び安楽死を勧められてしまいます。しかし、今回は獣医もしおちゃんの生命力に気づいていたようで、しんコロにどうするか尋ね、「しおには生きる力がまだある」としてしんコロはしおちゃんを家に連れて帰る決断をしたと語ります。
しおちゃんを家に連れて帰ったしんコロは、「もう一緒にいられないのかな」と絶望的な気分になり涙が止まらなかったと明かします。しかし、家族にも励まされ、懸命にしおちゃんのケアをすることを決意。退院後は、しおちゃんを見ながら一緒に過ごしてきた16年を振り返りつつ、残された時間のことを考える「辛い日々」だったと振り返ります。その後、懸命なサポートの甲斐があってしおちゃんの体調は改善。なんと入院時は腎臓の状態がステージ4だったのが、ステージ3の段階まで回復したのです。獣医からも「普通ではありえない」「奇跡的なことだ」と驚かれたといい、しんコロも「奇跡が起きたことに本当に感謝しています」としみじみと語っています。
最近は食欲もあってよくしゃべっているそうで、「これからどれだけうまくこの状態を保って行けるかが本当に重要」と話すしんコロ。腎臓に負担がかかるとしてリンパ腫の抗がん剤を現在は投与していないそうですが、この状況ではリンパ腫よりも腎臓病で命を落とす可能性が高いため、薬の投与を止めたようです。しんコロは「リンパ腫が暴れ出さないでいてほしい」と祈りつつ、「普段通りのしおちゃんの様子とか、できる範囲で皆さんにお伝えしたい」と語っています。
コメント欄には「何もできなくて申し訳ないですが、祈ってます。しおちゃんが少しでも長く、穏やかに過ごせますように」「家族の皆さんもお疲れ様です。しおちゃんに癒しをパワーを送り、祈ってます」「どうか少しでも長く幸せにお過ごしください」としおちゃんやしんコロ、家族に対してのエールが数多く寄せられています。
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