「息を殺して」「泳ぎすぎた夜」の五十嵐耕平監督による新作短編「水魚之交」が、第71回サン・セバスティアン国際映画祭サバルテギ=タバカレラ部門でプレミア上映された。監督の舞台挨拶および観客とのQ&Aのオフィシャルレポートが到着した。

「水魚之交」は、海の見える古い観光ホテルを舞台に、幼なじみの佐野と宮田が過ごすひと時を描いた20分の作品。陰謀論に傾倒する宮田と、彼の考えを否定する佐野。口論が始まった時、認知症を患う宮田の父親から電話がかかってくる……。
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サバルテギ=タバカレラ部門は、尺やジャンルにとらわれることなく、挑戦的な作品や新たな才能を発掘することで知られる。五十嵐監督作の選出は前作「泳ぎすぎた夜」に続いて2度目。
今回の同部門には、「泳ぎすぎた夜」で共同監督を務めたダミアン・マニヴェルの監督最新作「L’ÎLE(英題:THE ISLAND)」と、助監督を務めた平井敦士監督の短編「ゆ(英題:OYU)」も選出され、同プログラム内で一挙に上映された。
なお平井監督は「L’ÎLE」の助監督を、マニヴェル監督は「ゆ」と「水魚之交」のプロデューサーを、五十嵐監督は「ゆ」のプロデューサーを務めている。
