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『らんまん』万太郎を襲った関東大震災 朝ドラにおける“絶望”を振り返る

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 自分の行動が何を奪おうとしているのか。そのことに裕一よりも自覚的だった万太郎は、神社合祀による森林伐採に反対の意を唱えた。森林伐採で失われようとしていたツチトリモチを収めた万太郎の『日本植物志図譜』がどれほど影響を与えたのかはわからないが、合祀令の反対運動は世論を動かし、神社の一部は保全されることとなる。自然を守った万太郎がまさか自然に牙を剥かれるとは。それこそ皮肉であるが、地震による混乱の中で多くの人が叫ぶ「神社に逃げろ!」という声が万太郎の生き様を肯定しているように思えた。

 「楽しむこと、もう怖がらなくていいのよ。たとえ悪いことが起こっても、その先できっとまた笑えるんだから」とは、十徳長屋の元住人・ゆう(山谷花純)の言葉だ。楽しければ楽しいだけ、いいことが起これば起こるだけ、悪い未来を想像して人は怖くなる。実際に楽しいことやいいことが一瞬にして奪われることも。けれど、希望を失わず生きていれば、また笑える。本作はきっと、そう思えるようなラストを私たちに提示してくれることだろう。

(文=苫とり子)

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