完成度では王者マンCが一歩リードか
今季も欧州チャンピオンズリーグがスタートした。昨季はマンチェスター・シティが悲願の欧州制覇を成し遂げたが、今季の優勝候補はどこになるのか。
グループステージの戦いを前に、レアル・マドリードを指揮するカルロ・アンチェロッティは今季もシティが有力との見方を示している。
「シティが優勝候補だと思う。彼らは昨季優勝を果たしていて、そのチームは大きく変わっていない。CLでは常にサプライズがあり、上のステージでは特にそうだが、現時点ではシティが優勝候補と言えるだろう。我々も競争できるチームだと思っている」(『ESPN』より)。
レアルも頂点を狙う力はあるはずだが、気になるのはカリム・ベンゼマが抜けたセンターフォワードか。今はMFジュード・ベリンガムが攻撃陣を引っ張っているものの、リーグ戦とCLを戦い抜くうえで前線の層はやや薄い。
シティに次ぐ候補としては、FWハリー・ケインやDFキム・ミンジェら豪華戦力を加えたバイエルン、昨季ファイナリストのインテルと言ったところか。
バイエルンがロベルト・レヴァンドフスキに代わる点取り屋としてケインを獲得した意味は大きく、ケインは早くもブンデスリーガで4ゴールとチームにフィットし始めている。攻撃力は欧州でもトップレベルだ。
インテルも今夏にFWマルクス・テュラムやMFダビデ・フラッテシら実力者を加えており、選手層の厚みは昨季以上だ。リーグ戦でもミランを5-1で粉砕するなど結果を出しており、チームは非常に安定している。
レヴァンドフスキを中心に攻撃陣が好調なバルセロナも興味深いが、まだ一貫性には疑問もあるか。シティが有力候補なのは間違いないが、連覇はあるか。