
京都アニメーション第1スタジオが放火され36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判第7回公判が19日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であり、検察側の被告人質問が続いた。青葉被告は希望を抱いていた小説の執筆を諦めた時、「つっかえ棒がなくなり、やけになった」と話した。
青葉被告は京アニ作品「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」に感動し、小説の執筆に取り組んだという。「自分でもなんとか書けないかと思った。当時仕事もしていなかったので仕事の問題も解決すると思った」と述べた。
しかし、7年かけて執筆した長編小説は京アニ大賞に落選し、小説サイトに投稿した作品は見向きもされなかった。落胆して書きためていたネタ帳を燃やすと、「真面目に生きていくつながりがなくなり、よからぬ事件を起こす方向に向かった」と振り返った。