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『何曜日に生まれたの』明らかになったバイク事故の真相 “現在編”ですいはどう動く?

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『何曜日に生まれたの』©︎ABCテレビ

 純平(YU)がサッカー部の仲間たち全員を集めた。すい(飯豊まりえ)が10年前に止めてしまった時を再び動かすために。『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ・テレビ朝日系)第6話では、あの嘘もごまかしも効かない“ホントの海”ですいたちが思いの丈をぶつけ合う。

参考:『何曜日に生まれたの』雨宮純平役で存在感を発揮 YUが語る、“縁”で繋がった自身の旅路

 ファシリテーターとしてやってきた公文(溝端淳平)と芽衣(早見あかり)が見守る中、真相解明の時間は唐突に始まった。女子マネージャーの着替えを盗撮した健人(濱正悟)を脅し、純平とすいが乗るバイクに細工させたと、改めてみんなの前で打ち明けるリリ子(片山友希)。衝撃の事実に驚く一同だったが、すかさず健人が否定する。彼はリリ子に脅されはしたが、実行には移していなかった。そして、公文はとっくにそのことに気づいていたようだ。

 盗撮の罪を隠すために殺人未遂。いや、下手すれば殺人罪に問われるようなことをするはずがない。また、健人が働くバイク店を訪れた時もそこまで怯えている様子には見えなかったと探偵ばりの推理を展開する公文。作家という職業柄、日頃から他人の言動に注視しているのだろう。公文にはもう一つ、違和感を覚えたことがあった。それは、事故の当日、純平がすいを海に連れて行った理由。リリ子は純平がすいに告白するかもしれないと思い、魔が差したと語っていた。しかし、すいは悠馬(井上祐貴)以外に異性から告白された経験はないという。ではあの日、純平が“ホントの海”ですいに打ち明けたこととは……。

「俺、好きなんだ。あいつのことが」

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 10年前、純平がすいに告白した好きな人。それは、悠馬だった。悠馬とすいが両思いであることに気づいていた純平は、最後の大会が終わるまでは付き合わないでほしいとお願いするために海に来た。「楽になった反面、グラグラしていた」と当時の心境を語る純平。罪の意識でずっと苦しんでいたのはリリ子だけじゃない。純平もまた、自分の潜在的な意思が事故を引き起こしたのではないかと思い続けていたのだ。

 すいたちの高校時代に、自分の多感な時期を重ね合わせた人も多いことだろう。若い頃はどうしても思い込みが激しく、ちょっとしたことで傷ついたり舞い上がったり、その結果、過ちを犯してしまうことも。大人になってある程度、物事を冷静に捉えられるようになった時にそれを後悔する。痛くて、むず痒く、恥ずかしい。誰もが思い出したくもないその記憶を、ずっと背負ってきたのがすいだ。そんな彼女を公文は白いキャンバスに例え、「色とりどりに塗りつけられて、自分の色も見失い、次第に息もできなくなった」と語る。その言葉通り、すいはみんなの思いを一身に受け止めた。家から出られなくなってしまったのも、過呼吸になるのも痛いほどに分かる。それでも誰一人恨むことなく、もう一度会いたいと思えるすいは、彼女が思っているよりもずっとずっと強い。

 そんなすいの強さに公文、ではなく三島公平(溝端淳平)は惹かれていったのだろう。しかし、すいがみんなに実は彼が恋人ではないことを打ち明けた瞬間、公平は“消え”、代わりに公文が“現れる”。すいに優しく微笑みかける公平と、冷たい視線を送る公文。まるで同一人物とは思えない2つの顔を溝端淳平が巧みに使い分ける。どの瞬間から公平の顔になっていたのか、改めて第1話から見返したくなった。

 久美(シシド・カフカ)曰く、悪魔との契約によって誕生したという冷酷な天才・公文竜炎。そんな彼が生み出したのが、代表作『死にたがる彼女を1000回救う』だ。死にたがるアガサと、彼女を救うアンディキムの物語。すいが「アンディキムの仕事をなくさないように毎日命がけなのかも」と語るアガサと同じ名前、同じ髪色の少女(白石聖)がラストには登場した。今回で“過去編”は終了し、次週から“現在編”が始まるとも言える本作。悠馬と瑞貴(若月佑美)が離婚する一方、公文への恋心を自覚したすいがどんな行動に出るのか、目が離せない。

(文=苫とり子)

 
   

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