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「この子がいると、自分の家に思えるよ」ハイウェイを渡って老人ホームへ通っていた犬、正式にホームの飼い犬となる。

カラパイア


 老人ホームに入居しているお年寄りたちは、長年慣れ親しんだ自宅を出て、家族と別れてここで暮らしている。中には愛するペットたちとの別れを経験してきた人も多いのだろう。

 アメリカのとある老人ホームに、ペットとして飼われている犬がいる。この犬はなんと、近所のシェルターからこのホームまで、自力で通って来ていたんだそうだ。



Mystery dog kept showing up at nursing home. So naturally they did this.

 アメリカのミシガン州にある老人ホーム、Meadow Brook Medical Care Facilityで、ある時夜勤の看護師が、ロビーのソファで寛いでいる犬を発見した。

 ホームから高速道路を挟んだ向かいにはシェルターがあり、どうやらそこから逃げ出した犬だと思われた。看護師はセンターに連絡をし、犬はすぐに引き取られて行った。

 だがその同じ週に、なんとこの犬はさらに2回、同じソファで横になっているところを発見された。センターのフェンスを越え、高速道路を渡り、老人ホームの自動ドアを突破してここまで入って来たようだ。

 何がこの犬をそうさせるのか、誰にもわからなかった。だが犬の行動はホームの運営者の心を動かした。犬は「スカウト」と名付けられ、正式にこの老人ホームで飼われることになったんだ。

 スカウトを医者に診せるたところ、なんと彼の顔にはBB弾が複数埋まっていることがわかった。どうやらエアガンで撃たれたことがあるようだ。

 そのせいもあるのだろうか、スカウトは警戒心が強く、今でも見知らぬ訪問者には心を開かないそうだ。だがその代わり、ホームの住人さんたちの顔は全員覚えているらしい。

 そしてスカウトには不思議な能力があり、住人さんの誰かが落ち込んでいたり、気分が良くなかったりすると、その部屋に行ってそっと寄り添って過ごすんだそう。

 スカウトがなぜこの老人ホームに固執して通っていたのかはわからない。もしかすると、かつてここにいた住人さんの中に、スカウトの飼い主がいたのかもしれない。その理由が何であれ、今ではスカウトの存在は、ホームに入居しているお年寄りたちにとって大きな癒しとなっている。

 住人さんたちの中には、ここに来る前に自宅で犬を飼っていた人も少なくない。「スカウトがいることで、ここが本当の家のように思えるのよ」と喜んでいる人も多いんだそうだよ。

written by ruichan


※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
 
   

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