
予期せぬ出会いは、時に人生に大きな喜びをもたらすと同時に、特別な意味を持っていたものだったと後になって思い知ることがある。
ある日、道端を1匹でさまよっていた孤独な犬をある男性が発見し、保護した。
犬は、そこで自分と同じサイズの人間の赤ちゃんに出会った。生後10か月の小さな赤ちゃんと犬は、その日以来、種を超えて強い絆を育み、大親友となる。
Puppy Rescued From Road Gets Tiny Human Best Friend | The Dodo
路上でさまよう犬が男性に発見され保護される
去年7月のある日、トラックに乗ったジョナサンさんは、道端で1匹の犬がさまよっているのを発見した。犬は、尻尾を脚と脚の間に隠し、怯えた様子を見せながらも、誰かに助けを求めている様子だったそうだ。
ジョナサンさんがトラックを止めてドアを開けると、犬は座席に飛び込んできた。

image credit: youtube
ジョナサンさんは家にゾーイという6歳の犬(メス)を飼っているし、生後10か月になる娘のレイラちゃんもいる。
だが行き場をなくし、捨てられたとみられる犬を放っておくことはできなかった。彼はすぐに犬を動物病院へ連れて行き、必要な予防接種を済ませると、自宅へ連れ帰った。
マギーと名付けた犬が、ゾーイやレイラちゃんとうまくやれることができるか心配だったジョナサンさんは、ひとまず1週間、距離を置いて様子を見ることに。
だが心配はいらなかったようだ。マギーは、自分とほぼ同じ大きさのレイラちゃんに夢中になったのだ。

レイラちゃんと種を超えた絆を育む
マギーはゾーイとも仲良しになったが、2匹はお互いの好みややりたいことを尊重しながら、子弟関係を結んだ。だが、レイラちゃんとは特別な絆が芽生えたようで、マギーは、いつもそばに寄り添って過ごすようになった。
その時点で、自分とほぼ同じ大きさのレイラちゃんを、マギーは愛情を込めておもちゃをシェアしたり、時には一緒にケージに入ったりして遊んだ。
その光景は、マギーとレイラちゃんの双方にしかわからない、シンパシーがあったと、ジョナサンさんは感じたという。この投稿をInstagramで見る
そこにあるのは、種を超えた親友としての愛情だった。
この投稿をInstagramで見る
動物が与えてくれるゆるぎない信頼と愛
日が経つにつれて、マギーとレイラちゃんの友情は深まっていった。マギーは、レイラちゃんの手からおもちゃをふざけて引っ張り出したり、ソファで寄り添ったりするやりとりは、かわいらしさで溢れていて、ジョナサンさんを和ませた。

image credit: youtube
昼も夜も、マギーがレイラちゃんに寄り添う姿は、美しい友情と深い絆を感じさせるもので、ジョナサンさんはマギーに路上で出会ったことには、意味があったのだと悟ったそうだ。
「思いやりのある行為は、ささやかではあっても、最終的には特別なつながりを生み出すこと、またそうやって生まれた愛はあらゆる境界を越えること」を、ジョナサンさん一家はマギーを通して改めて学んだそうだ。
この投稿をInstagramで見る
永遠の家が見つかって幸せに暮らすマギー
マギーがジョナサンさんに保護された年のクリスマスを迎える直前、マギーは永遠の家を見つけた。ジョナサンさん一家がマギーを手放すに至った詳細は、明かされていない。
だが、マギーとの別れはとても辛いものだったと、ジョナサンさんはInstagramのアカウント『maggiepup2022』で綴っている。
もしかしたら最初から、一時的な仮里親として預かることを保護施設と約束した可能性もあるが、真相はわからない。
出会いがあれば別れもあるのだ。
マギーにとっても、親友レイラちゃんとの別れは悲しかったことだろう。
だが、ジョナサンさんとの予期せぬ出会いによって、人間の親友と出会い、最終的には永遠の家を手に入れることができたマギー。すべてが、意味のあるものだったはずだ。
現在、マギーはやさしい飼い主のもとで、大切にされて幸せに暮らしているようだ。
References:Puppy rescued from side of the road gets human best friend that’s ‘just her size’/ written by Scarlet / edited by parumoこの投稿をInstagramで見る