SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート
11月中旬、ソニー・ミュージックパブリッシング(SMP)が自社の専属作家と北欧(フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドの計5ヵ国)の作家とのライティング・セッション『北欧ライティング・キャンプ in JAPAN 2018』(以下、北欧ライティング・キャンプ)を開催した。開催場所はソニー・ミュージックスタジオ。

『北欧ライティング・キャンプ』は、Nordic Music Export(NOMEX)が主催する『北欧MUSIC FEST 2018』にあわせ、SMPとNOMEXが共同で開催している取り組み。今年で5回目となる。今回はLDH JAPANからアーティストで、ソングライターでもあるJAY’EDも参加した。

SMPでは北欧ライティング・キャンプの他にもライティング・セッションを積極的に実施しており、西野カナ、當山みれい、RIRI、J☆Dee’Z、ゴスペラーズ、Iris、10神ACTOR、CHEMISTRY、Hey! Say! JUMP、安室奈美恵、EXILE、KAT-TUN、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE、倖田來未、TWICE、倉木麻衣、E-Girls、GENERATIONS from EXILE TRIBE、Def Tech、(敬称略、順不同)などライティング・セッション曲が多数決定している。

ライティング・キャンプと、リスニング・パーティーの様子をレポートする。

ライティング・セッションとは?

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

ライティング・セッションとは、作家(プロデューサー、トップライナー、シンガー・ソングライター)が3⼈1組または2⼈1組でチームを組み、限られた時間の中で楽曲を制作する作業のこと。作業は完全分業制で⾏われる。

セッションで作られた楽曲は、レコード会社のA&R(アーティストの育成、制作部⾨)やアーティストの所属事務所などに提案される。その後、クライアントと細やかなやり取りを重ね、楽曲の採⽤に向けてブラッシュアップを⾏っていく。

『北欧ライティング・キャンプ』では、2~3人の混合チームを組み、2⽇間に渡りキャンプが⾏われた。新⼈アーティストや、アイドルなど、⽇本のアーティストに向けた8曲が制作された。1⽇ごとにチームが変わるため、提⽰されたお題に対して作り上げるまでの時間はわずか1⽇(朝11時スタートなので実際は1⽇もない)。加えて、基本的にはコミュニケーションは英語となっている。今回は事前にプロデューサーとトップライナーがコミュニケーションを取り、セッション楽曲の方向性を共有し、当日をむかえた。

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

朝11時、⾃⼰紹介もほどほどに、お題に対して⾃分の得意分野を活かしながらブレストのような 形でアイデアをぶつけ合う。⽣楽器や、PCとキーボードなど、それぞれ得意のスタイルでキーになるメロディやトラックをゼロから探っていくチームもあれば、プロデューサーが持ってきた トラックをチームで視聴しながらアイデアを膨らますチームなど、やり⽅はさまざま。

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

⼤枠ができると、お互いに作業を分担して楽曲を仕上げていく。チームとして意⾒を出し合いな がら、作業を分担して素早く楽曲を仕上げられるのはライティング・セッションならではの醍醐 味だ。J-POPのメロディに北欧のエッセンスを加えたり、⽇本にも北欧にも収まらない楽曲が⽣ まれたりと、さまざまな化学反応が起きていた。

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

北欧ライティング・キャンプ中には、アーティストのA&Rがソニー・ミュージックスタジオを訪れることも。作業開始から2〜3時間で出来上がったデモを聞き、「全体的にメロディが歌謡の要素が強いので、もっと洋楽に振り切ってほしい」や、「コード進⾏は切なくて、でも、メロディはもっと遊んでほしい」など、楽曲のディレクションや要望を作家に伝えていた。

リスニング・パーティー

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

2⽇間のライティング・キャンプを終え、最終⽇には各チームが制作した楽曲をお披露⽬するリスニング・パーティーも開催された。この⽇、お披露⽬されたのは、8チームが作り上げた計8曲。どれもすばらしい作品に仕上がっており、完成度の⾼さから会場は拍⼿喝采に。

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

その後、スタッフを含めての懇親会へ。国や⽂化を越えた交流は⼤いに盛り上がった。

国境を越えて作曲家が交流し、新しい⾳楽が⽣まれる『北欧ライティング・キャンプ』は、⽇本の作家、北欧の作家に新しい刺激を与えていた。また、お互い⺟国語が英語ではない⼈間が多く、細かいニュアンスが伝えられないなど⾔葉の壁があるなか、その壁を⾳楽が越えて素晴らしい楽曲ができあがっていくのは『北欧ライティング・キャンプ』ならではの魅⼒だろう。

今後、『北欧ライティング・キャンプ』から⽣まれた楽曲がアーティストに採⽤され、世の中に出ていくことが期待される。

DAY1、DAY2のチーム紹介

■11⽉15⽇(DAY1)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

Mikko Tamminen(Producer)、Vilde-J(Top-Liner/Singer)、Akihito Tanaka(Top- Liner/Singer)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

Takashi Fukuda(Producer)、JAY’ED(Top-Liner/Singer)、Louise Lannartsson(Top- Liner/Singer)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

RZY(Antti Riihimäki)(Producer)、Tomoyuki Uchida(Top-Liner)、Ucca-Laugh(Top- Liner/Singer)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

Noboru Abe(Producer)、ANYA(Top-Liner/Singer)、NICE73(Top-Liner/Singer)

■11⽉16⽇(DAY2)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

Mikko Tamminen(Producer)、ANYA(Top-Liner/Singer)、Ucca-Laugh(Top- Liner/Singer)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

URU(Producer)、Louise Lennartsson(Top-Liner/Singer)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

RZY(Antti Riihimäki)(Producer)、Tomoyuki Uchida(Top-Liner)、Akihito Tanaka(Top- Liner/Singer)

SMPと北欧の作家による『北欧ライティング・キャンプin JAPAN 2018』レポート

TOMOKO IDA(Producer)、Vilde-J(Top-Liner/Singer)

Text by 砂流恵介
Photo by 砂流恵介・中津畑憲一

Sony Music Publishing(Japan)Inc. オフィシャルサイト
https://smpj.jp/songwriters/

(更新日:2018年12月17日)

Series シリーズ

Pick up ピックアップ

Ranking/人気の記事(音楽)

人気キーワード

Category カテゴリー

HOME