松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)、8月13日放送の第31回「史上最大の決戦」で、家康(松本)が秀吉(ムロツヨシ)を討つ決意を固めた。家臣たちを鼓舞し、織田信長(岡田准一)の子・信雄(浜野謙太)を一喝する堂々たる姿が視聴者を魅了し、SNSをにぎわせた。(以下、第31回のネタバレがあります)
■「今こそ天下を取る時ぞ!」
「どうする家康」は、誰もが知る戦国武将・徳川家康(松本)の人生を新たな視点で描く物語。「リーガル・ハイ」シリーズ(2012年ほか、フジテレビ系)の古沢良太が脚本を務める。
第31回では家康が、さらに強大な力を持つようになった秀吉と小牧・長久手の戦いで激突するまでの経緯が描かれた。
家康は、口元にひげを蓄えた新たなビジュアルで登場。だが、にじみ出る貫禄は外見の変化によるものだけではない。秀吉の動きを冷静に見極めようと努め、安土城を追い出されたと泣きついてきた信雄に「今の秀吉と戦うは、並大抵のことではござらん。刺し違える覚悟はおありでございましょうや」と冷静に確認。
熟慮の上、秀吉との直接対決を決断すると、低くよく響く声で家臣たちに「ここまで、ようついてきてくれた。この戦は、いまだかつてない日ノ本を二分する大いくさとなろう。機は熟せり、織田信雄様のもと上洛し、今こそ我らが天下を取る時ぞ!」と、堂々宣言した。
■信頼する家臣たちとの絆も
この回、家康の変化を感じさせるシーンはほかにもあった。
秀吉を討つと決める前、家康が井伊直政(板垣李光人)、榊原康政(杉野遥亮)、本多忠勝(山田裕貴)のもとを順にまわり、大戦に臨む覚悟のほどを見極めていった場面だ。
大いくさを前にしても、柔らかな表情と声色を崩さず、相手の目を見て一言ひとこと迷いなく口にする。家康のそんなふるまいが、かえって覚悟の強さを物語る。その姿は、うろたえ、感情をあらわにしていた“弱虫、泣き虫”の頃とは別人のよう。
そして後に“徳川四天王”と呼ばれることになる忠臣・直政たちに「最強の武田兵を手なずけられるのは、おぬししかおらんと思うがな」「おぬしの知恵を、頼りにしておる」と、ふさわしい役割を与えていく様子は、理知的な“家康像”に説得力を与えている。
■反響続々「いつのまにか戦国武将の顔に」
信長の死から一気に混とんとした戦国動乱のさなか、天下取りを狙う武将として大きく脱皮した家康に、視聴者からも反響が続々。
「頼りないプリンスが堂々とした殿に成長した。ヒゲを付けたからっていうだけじゃなく、内面の変化もよくわかる」「殿、かっこいい!」「いつの間にか、相手に表情を読み取らせない戦国武将の顔になっていた」と、松本演じる家康への称賛の声や、「四天王それぞれに意見を聞くシーンに痺れた」「これぞ殿!こんなに信頼してくれたら絶対ついていこうと思うよね」「家臣達との過去の映像もあって、時間の積み重ねの絆が感じられてよかった」といった声が上がり、SNSでは「#どうする家康」が今回もトレンド1位に浮上する反響となった。
次回は8月20日(日)に第32回「小牧長久手の激闘」を放送する。
松本潤“家康”堂々たる貫禄に反響 のちの“四天王”家臣との絆にも「痺れた」「これぞ殿!」<どうする家康>
2023年8月14日