人気急上昇中のアイドルグループ「FRUITS ZIPPER」が6月26日、「さよなら中野サンプラザ音楽祭」に出演。7月2日に閉館を迎える中野サンプラザにて最初で最後となるステージを務めたなか、二大発表を行った。
一つ目は9月13日に、グループ初のシングルCDとして人気曲の「わたしの一番かわいいところ」がリリースされることだ。初回限定盤と通常盤、そしてメンバー別盤７タイプの計9形態が用意され、この日の終演後にはさっそく最速予約がスタートした。
2022年4月29日に配信リリースされた同曲は、可愛らしい振り付けとクセになるメロディが話題となり、TikTokでの総再生回数はなんと7億回を突破。この大バズリでデビュー間もないFRUITS ZIPPERを一躍、人気アイドルの座に押し上げる原動力となった楽曲である。
「さよなら中野サンプラザ音楽祭」のステージで観客と共にTikTokを撮影した。FRUITS ZIPPER公式ツイッター（@FRUITS_ZIPPER）より。
メンバーの真中まなは、これまで他のアイドルグループと共演した際に、相手側からサイン入りCDをもらっても、こちらからはステッカーくらいしかお返しできなかったとのエピソードを披露。それがついにシングルCDが発売されるとあって、メンバー一同、喜びを爆発させていた。
終演後には会場外に予約用のQRコードが掲示され、それを読みこんでレジで精算するという形で予約販売がスタート。物販列は中野サンプラザ屋内の長い階段には収まらず、会場の外側にも続くほどの人気を呼んでいた。
「わたしの一番かわいいところ」が1stシングルCDになることを発表した。
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もう一つは、これまたグループとしては初めてとなるアリーナライブの発表だ。9月に全国ツアー「FRUITS ZIPPER JAPAN TOUR 2023 AUTAMN」を開催するなか、そのツアーファイナルとして10月28日に東京体育館での公演が発表されたもの。
東京体育館は昭和39年の東京五輪で体操競技を開催した由緒ある会場。二度の改修工事を経て2021年に行われた二度目の東京五輪では卓球の会場として使用され、水谷隼・伊藤美誠の混合ダブルスペアが日本卓球史上初の五輪金メダルを達成した記念の地でもある。
FRUITS ZIPPERが所属するアソビシステムでは2014年から3年連続で、日本文化の紹介イベント「MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL」を東京体育館で開催。きゅりーぱみゅぱみゅらによる音楽ライブも行われており、同会場の使い方は知り尽くしていることだろう。
東京体育館での初アリーナ公演が発表されると、客席からはどよめきと歓声があがった。
いわばホームと言える会場でFRUITS ZIPPERはどんなライブを見せてくれるのか。スポーツ大会なら1万人、ライブでも相当な人数を収容できる巨大な会場とあって、5月4日に豊洲PITでのワンマンライブを超満員にした彼女たちにとっても、大きなチャレンジとなるに違いない。
翌10月29日には、前日の公演に参加した来場者のみを対象にした特典会も開催するとのこと。すでに最速先行の抽選受付はスタートしており、アリーナ指定席が8000円、スタンド指定席が6000円となっている。果たしてどんなアリーナ公演を見せてくれるのか、いまからファンの期待は高まるばかりだ。
独特な形状から「UFO」ともあだ名される東京体育館。春高バレーの会場としても知られている。