
「ホワイトハウス」フェイスブックより
「日本では100キロのボウリング球を20フィート(約6メートル)の高さから車のボンネットに落としてテストする。それでへこんだら不合格になる。なんとひどい国だ!」
これはトランプ大統領が安倍晋三総理と自動車問題を語るとき、口癖にしているセリフだ。日本市場の閉鎖性を象徴する事例として、トランプ大統領が繰り返し語るエピソードだ。
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米国は常々「日本の自動車市場には非関税障壁がある」と主張する。かつて私自身も経済産業省時代に米国と自動車交渉をしていた頃、米国の理解不足、誤解に何度も直面して辟易した。なかでもトランプ大統領自身の誤解は強烈なのだ。
確かにこうしたテストを行っているのは事実だ。しかしこれは歩行者を保護するため、人の頭部がぶつかっても大丈夫なように、車のボンネットが十分柔らかいかどうかを確認するものなのだ。