よしもと×演劇コラボ『神保町花月2019』ラインナップ発表会レポート、出演団体も募集中
よしもと×演劇コラボ『神保町花月2019』ラインナップ発表会レポート、出演団体も募集中
よしもと演劇のコラボと聞くと、新喜劇のような舞台を想像する方も多いだろう。しかし神保町花...


よしもと×演劇のコラボと聞くと、新喜劇のような舞台を想像する方も多いだろう。しかし神保町花月では、次世代の演劇界を担う脚本家・演出家たちと、よしもとタレントとのコラボがすすめられている。

会場は、神保町花月。来年開館12年を迎えるこの劇場で、2019年1月より演劇の新たなスタイルにチャレンジしていく試みだ。

12月4日には記者発表会が行われ、演劇界からは、須貝英、おしゃれ紳士、山田佳奈(□字ック)、福田転球、鎌田順也(ナカゴー)、川尻恵太(SUGAR BOY)が登場。よしもとからは、宮下雄也、永田彬、板尾創路、ツネ(2700)、しずる(村上純、池田一真)、山内圭哉、ライス(田所仁、関町知弘)、サルゴリラ(小玉、赤羽)、なだぎ武らが出席。

会見では芸術監督の湊裕美子が挨拶をした。今回コラボする演劇界のメンバーを「次世代を担う脚本家、演出家」であるとし、応援を呼びかけた。

「間口4間、奥行2間半の極小空間ですが、創作でならば無限大。何次元の世界にでも飛んでいけます。それは作り手である脚本家、演出家、そして演者の意欲、アイデア、センスが光れば光るほど輝きを増す」「西の下北沢があるなら、東の神保町花月。ここから次世代の作り手、スターたちが飛び立って行けると思うと、私もドキドキワクワクします。期待のないご意見で背中を押していただけますと幸いです」


湊裕美子(神保町花月 芸術監督)



神保町花月2019、幕開けは『それから』

神保町花月リニューアルプロジェクトの第一弾を飾るのが『それから』。宮下雄也が出演する「白百合班」と、永田彬が出演する「八重椿班」の2チーム(Wキャスト)で、アクティブリーディングに挑む。

脚本・演出の須貝英は、本作を「俳優の演技を、お客様にとにかくじっくり見てもらえる作品」にしたいという。キャスティングについては「平岡という登場人物は、意地の悪い、人間臭い、冷たい部分もあるという役なのですが、それが舞台で拝見する宮下さんのイメージにぴったり」と言及。一同が「喜んでいいのか?」と笑いとともにざわつく中、宮下は「今、初めて聞きました」と驚きの表情。


(左から)須貝英、宮下雄也



岡田は「重厚なお芝居になると思います」とコメント。「須貝君が演劇界で唯一の友人」という齋藤によれば、「原作は鬱々とした物語ですが、舞台はユーモアもあり須貝節」だという。永田は「芸人さんとやることがあまりないので、自分の中にもお客さんの中にも、新しい風を吹かせることができれば」と明るい表情をみせる。加藤は「芸人さんも出演され、神保町花月という劇場でもあり、幅広いお客さんに楽しくみていただけるはず。難しいと思わずお越しいただければ」とアピールした。


(左から)岡田あがさ、齋藤陽介、永田彬




(左から)永田彬、加藤理恵、村上誠基



2月は板尾創路を迎え『莫逆の犬』再演

板尾と田村のコラボがみられるのは、2月の『莫逆(ばくしゅう)の犬』。2008年にONEOR8によって上演された台本を、板尾にあてて書きかえての再演となる。


板尾創路



神保町花月は、観客との距離が近い劇場。だからこそ難しく、手が抜けないと語るのは板尾創路。

「お客様にとっては贅沢な空間で良いのではないでしょうか。(演者にとっても)名だたる劇団の方とご一緒できるのは貴重です。なかなか儲かりませんけれど、そこは芸人が(神保町花月以外で)稼いできたお金で(笑)」と板尾は笑う。田村の演出については「割と厳しい方なので、若手にとってはいつもと違う雰囲気の中で表現をできる。面白いものになるのでは」


板尾創路、宮下雄也



1月公演に続く出演となる宮下は、10年前、田村の作品に出演した経験がある。「当時はお芝居の面白さもまだわかっておらず、本当に何もできなかった。またご一緒し、10年経った姿をみていただきたい。田村さんの芝居も好きなのでうれしい」と声を弾ませる。

大谷もまた1月公演に続く出演。最近、前歯の並びを整えたことに触れ、「気合十分です! 緊張していますが、楽しみです。若手のパワーをぶつけていければ」と笑顔をみせた。ヒラノは「神保町花月という劇場を知っていただく、機会にもなれば」と呼びかける。

※田村と矢部太郎が会見に不在なのは、ONEOR8の20周年記念公演中だったため。


ヒラノショウダイ、大谷麻乃



3月のコラボは『「おしゃれ紳士」×「ツネ(2700)」』

おしゃれ紳士の伊東祐輔と池田遼は「80~00年代のJ-POPを使いダンスやお芝居」をみせるスタイルで、これまでにも梅棒やおやじダンサーズ、DACTpartyなど、様々なパフォーマーとのコラボを成功させてきた。2700のツネとのコラボについて「どんな化学反応がおきるか未知数」と伊東。池田は「(ツネという)最高のおもちゃを手に入れた」「不安はまったくないですね。ツネさんには全力で暴れまわっていただきたい。日本中からお叱りを受けるような公演にしたい」と自信の表情。

ツネ(2700)は舞台のオファーに、はじめこそ躊躇したものの、おしゃれ紳士の動画をみて出演を即決したという。「頭で考えるより体を使って伝えるパフォーマンスに、ぜひ挑戦してみたい」とやる気充分の様子。「ふだんは賃貸仲介業もやっております(「ツネの賃貸」)。パフォーマンスでお客様を呼ぶとともに、お部屋探しにくるお客様全員に神保町をご案内します!」と頼もしいコメント。


伊東祐輔、池田遼(おしゃれ紳士)、ツネ



4月は居酒屋で展開する先生たちの甲子園

4月の舞台は、高校演劇の大会後の先生たちの慰労会を描いたものになる。山田は、自身が高校演劇の講師として招かれ、出席した慰労会での経験から「高校演劇の大会は、先生たちの甲子園」「生徒と結婚した先生の噂話をしていたり、結構おもしろかった」と熱弁した。


山田佳奈(□字ック)



しずるとのコラボのきっかけは、女優の美保純を中心とした飲み会。「飲み友達だからということではなく、ロ字ックさんの舞台もみて、山田さんといつか何かを一緒にできたらと思っていました」と村上。山田は「村上さんは飲み友達です!」とノリ良く続く。ふたりの掛け合いを静観する池田に、他のチームから「すごい疎外感!」と笑いが起こる一幕もみられた。


(後列)しずる


「のぞむところだあ!」が、しずる池田の第一声。



即興でみせる、5月『伝説の2cheat』

福田、山内の『伝説の2cheat』。2cheatシリーズについて、福田は「演劇人からのお笑いへのアプローチである」と説明。続く山内は、福田について「楽屋で一番面白かった人」である一方「台詞があるとてんぱる、舞台ではイマイチな人」と紹介。だからこそ「台詞のない即興的なパフォーマンスで、楽屋での一番面白い転球さんを解き放っていただきたい。そのための2cheat」であると持論を展開した。


福田転球 山内圭哉



預言者だらけの6月公演

ナカゴーの鎌田が手掛ける6月公演。ともに登壇したのは、サルゴリラ児玉、赤羽、ライス田所、関町の4人。脚本の構想を聞かれた鎌田は、「中身は半分くらい決まりました」「この前決めました」「みんな預言者の役です」と回答。メンバーから一斉に「本当に?」「適当にいってませんか?」とツッコミがはいり、会場は爆笑に包まれた。


(前列左より)鎌田順也、ライス(後列)サルゴリラ


児玉は昨年、ナカゴーのオーディションを受けていたことが明かされた。「鎌田さんとは二度と仕事できないと思っていたからうれしい」と語った。


ナカゴーのオーディションで披露したワニを再現。



12月は上手に盗んで総決算

川尻による脚本・演出。なだぎも宮下も、過去に川尻と仕事をした経験があるという。なだぎは川尻の演出を「お笑い寄りの仕事も多い方で、芸人を泳がすところは泳がせてくれて、きっちり決めるところは決める、繊細でいて大胆」と称賛し、「川尻さんとガッチリ一緒にコメディをやってみたい」とオファーに至った経緯を語る。


なだぎ武



川尻は「内容はこれから考える」とした上で、「2019年も面白い作品がたくさん出てくると思う。基本的には、そういう面白いところを盗んでいくスタイルで……。バレないように」とコメント。


川尻恵太



2019年は、ありそうでなかった「よしもと×演劇」のコラボレーションに注目したい。尚、現在、神保町花月では、よしもとの芸人、俳優と一緒に作品を発表していく劇団を募集しているという。興味がある演劇関係者は、《劇団募集お問い合わせ先》までふるって連絡を。


(劇場そばで行列を作っている)ラーメン二郎に並ぶ方々にも来ていただいて…と板尾。



取材・文=塚田史香

(更新日:2018年12月6日)

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