元日本代表FWの岡崎慎司がWOWOWの番組「中村俊輔プレミアムトークセッション 岡崎慎司と見据えるサッカーの最先端と欧州最高峰の舞台」で、恩師について語った。
ドイツ、イングランド、スペイン、ベルギーの4か国を渡り歩いた岡崎は「僕の中で一番いい監督だったのはトーマス・トゥヘル(現バイエルン)。1年間マインツの時(2013-14シーズン)にやって、その時たまたま活躍できたっていうのがあるんですけど、たぶん活躍していなかったとしても」と話し、その理由をこう続けている。
「全員に対して、どのポジションでもこの動きをしなきゃいけないというなんとなくメッセージがあって、そこで競争を作っている。途中でフォワードの方がってなった時に、そのポジションなら(こう動けばいい)って狙いやすかった。後にも先にもアンフェアがない、やりやすい環境を作ってくれたのはトゥヘルだけだったかな」
37歳のストライカーは「一貫性がない監督で、全員に対してフェアじゃない監督は良くないなと。結局、そのマネジメントをしていると、いつかチームは崩れていく。そうなった時に立て直せないというのを経験した」と主張。そして、トゥヘルの素顔を明かしている。
「機嫌がいい時は(コミュニケーションを)取りに行くし、悪い時はシャットダウンする。こんなこと言ったらあれですけど、人間的に大丈夫かというところもあったんですけど、監督として。何考えているのか分からない監督の方が、監督としての素質があるのかなと思いました」
チェルシー時代にチャンピオンズリーグを制した名将は変わり者だったが、その手腕は卓越していたようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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「人間的に大丈夫かというところもあった」岡崎慎司がそれでもトゥヘルを“一番いい監督”と語った理由「後にも先にも…」
2023年6月11日