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エースストライカーの確立は重要なミッション。素早い攻撃が最優先なら古橋亨梧と上田綺世の2トップは現実な選択肢【森保ジャパン】

SOCCER DIGEST Web

 森保ジャパンで気になるポイントのひとつが、CF問題。今年3月のウルグアイ戦とコロンビア戦で最前線を任された上田綺世、浅野拓磨、町野修斗はいずれもノーゴール(前田大然は怪我だった)。いわゆるエースストライカーの不在は、近未来に向けて大きな不安材料に映る。

 もちろん、サッカーは個人競技ではなくチームスポーツなので、CFに頼らずとも誰かがゴールを奪えば問題ないとの考え方はあるだろう。一方で、CFに“ゴールの匂いがする選手”がいれば相手に与えるプレッシャーが大きくなるのもまた事実だ。

 かつての三浦知良、久保竜彦、大迫勇也のような絶対的なストライカーの存在は、敵にとって恐怖でしかない。自然とそこにマークが集まれば、他の味方の負担はおそらく軽減される。森保ジャパン最大の強みである2列目のタレント(三笘薫、久保建英、伊東純也、堂安律など)を最大限に活かす意味でも(このセクションに相手のマークを集中させない)、やはりエースストライカーの確立は重要なミッションだ。

 6月の招集メンバーで最多得点者は9ゴールの伊東。二桁得点を決めている選手はゼロで、ちなみに浅野は43試合・8ゴール、古橋亨梧は16試合・3得点、上田は14試合・0得点、前田は11試合・2得点と、この4選手の成績を見ても寂しいかぎりだ。だからこそ、6月の連戦で確固たるエースストライカーが出てきてほしいのである。

 クラブシーンの活躍で判断するなら、やはりセルティックの古橋とセルクル・ブルージュの上田が有力候補になる。何しろ、前者は22−23シーズンのスコットランド・リーグMVPと得点王に輝き、後者はベルギー・リーグで得点ランク2位の22ゴールを決めているのだから、必然的に期待は膨らむ。シーズン通しての活躍度は甲乙つけ難いレベルなので、ならばこの2人を2トップで使ってみてはどうか。
 

 森保一監督は6月のメンバー発表の席に以下のコメントをしている。

「ボールを奪った後のカウンター攻撃、素早くゴールに向かってプレーするということが、優先順位の一番だと思っている」

 そうなら、いずれも走力とポジショニングに優れた古橋と上田の同時起用は速攻を実践する意味で選択肢のひとつであり、ここに三笘、久保らが加わる攻撃ユニットをファン・サポーターも見たいはずだ。

 代表戦でのひとつのゴールが、古橋や上田の今後を大きく左右するかもしれない。特に古橋以上のポテンシャルを秘めていそうな上田は6月の連戦でA代表初ゴールを奪えれば、そこから一気に波に乗る可能性もある。もちろん古橋の独特な嗅覚にも期待しているが、果たしてどうなるか。エースストライカーの座を巡る争いが、良い意味で活発化することを願う。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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