【採点寸評｜柏】痛かった立田の退場。互角以上の戦いぶりも、最後は敵の圧力に屈した［J１第17節 横浜４－３柏］

［J１第17節］横浜４－３柏／６月10日／日産スタジアム

　Jリーグは６月10日、J１第17節の３試合を各地で開催。日産スタジアムでは横浜F・マリノス対柏レイソルが行なわれ、４－３で横浜が勝利した。
【PHOTO】柏の出場16選手＆監督の採点・寸評。痛恨レッド立田は厳しく評価。２戦連発の戸嶋は守備でも貢献
　先制したのは横浜。11分、ボックス内でエウベルが倒されてPKを獲得。これをアンデルソン・ロペスが確実に沈める。

　ビハインドの柏は40分に追いつく。マテウス・サヴィオがクロスを入れると、エドゥアルドがクリアしきれずにオウンゴールを献上する。

　その１分後、横浜が突き放す。エドゥアルドのロングフィードに抜け出したエウベルが、落ち着いてシュートを流し込んだ。

　横浜の１点リードで迎えた後半、柏がさっそく同点とする。46分、M・サヴィオのクロスのこぼれ球を戸嶋祥郎が押し込み、タイスコアに。
　
　さらに73分、柏が勝ち越しに成功。片山瑛一のクロスにフロートがヘッドで合わせてネットを揺らす。

　試合は柏の１点リードでアディショナルタイムに突入。柏が逃げ切るかと思われたが、90＋４分、水沼宏太のお膳立てからA・ロペスがこの日、２点目を挙げると、３分後、宮市亮が渾身の右足シュートをねじ込み、横浜が試合をひっくり返す。

　壮絶な点の取り合いを制した横浜は４連勝。敗れた柏は３連敗の６戦未勝利となった。
 
▼柏のチーム採点「5.5」
　勝点を得られなかったが、攻守ともに前年王者の横浜と互角以上に渡り合った。

攻撃では、序盤こそロングボール主体だったが、前半のなかばからボールを握る展開に持ち込む。右サイドハーフの戸嶋が高い位置を取り続けるなど、分厚い攻撃を展開。M・サヴィオのクロスがきっかけとなった相手のオウンゴールを含めて、３得点とも流れのなかで相手を崩したものだった。

　守備では、細谷真大とM・サヴィオのハイプレスに、後ろの選手も連動。相手のビルドアップを妨害して、高い位置でのボール奪取も目立った。

　後半アディショナルタイムの２失点は、87分のCB立田悠悟の退場が一因か。宮市を止めたプレーでイエローカードを受けると、直後にボールをピッチ外に蹴り出したのが遅延行為とされ、２枚目の警告でレッドカードに。数的不利の戦いを余儀なくされてしまった。

　選手交代を終えて、逃げ切り体勢に入っていたチームは、４－４－１で対応も試合の流れは変わり、最後は相手の圧力に屈した。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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