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ロッテ・佐藤都志也 「打てる捕手」を目指して/下位打線で光る

週刊ベースボールONLINE


ロッテ・佐藤都志也

 毎試合のように違うオーダーで臨むチームにおいて、下位での一撃は脅威だ。「打てる捕手」を目指す佐藤都志也は、ここまで3本塁打(6月9日現在)。本塁打数はリーグ最少のチームにおいて、チームが求める一発を打てる打者だ。

 5月は打撃に苦しんだが、八番・捕手で出場した5月21日の楽天戦(楽天モバイル)では28打席ぶりの安打が貴重な2号ソロ。「久しぶりに出た安打が本塁打という結果になってよかった」と振り返った一打は、右翼へのライナー性のらしい一本に。5月27日のソフトバンク戦(PayPayドーム)でも3号を放ち、出場2試合連続の本塁打となった。

 昨季は持ち味の打力を生かそうと捕手での63試合出場に加え、一塁でも34試合にスタメン起用。併用に難しさも感じる中、チーム状況もあって四番を任されることも。「四番を打つ人が早く出てくれれば、自分はも う少し楽なところでできるかなと」と本音が漏れ、自身の役割は「チャンスメークと、ちょこんと(走者を)かえすこと」と自覚する。

 7割を超える盗塁阻止率はリーグトップ。さらに、吉井監督が「ワンバンを止めるのがうまくなってきた。入った頃はひどかったが、今は本当にうまくなっている」と評すようにブロッキングでも成長。守備での貢献度は高く、打撃での意識も捕手らしさをのぞかせる。

「投手を助けたいという気持ち。周りを見られる視野の広さを持って、バッターボックスでは常に平常心でできるように」

 好不調の波をなくすことができれば、打線はさらに厚みを増す。

写真=桜井ひとし
 
   

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