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【漫画】天然で優しいお母さんが実は伝説の勇者…?母娘で冒険に出る話に「ママのギャップがたまらなく好き」の声

WEBザテレビジョン

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“母娘の冒険”をテーマに描いた漫画『お母さんが伝説の勇者だった話』をピックアップ。

作者である漫画家のさね野郎さんが、2023月5月28日に本作をTwitterに投稿したところ、2.3万件の「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではさね野郎さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■ゆるキャラの母親が“ただの棒”で強敵を瞬殺

物語の主人公は、騎士である父と普通の母の間に生まれた13歳のリルカ。彼女はかつて勇者の仲間として活躍した父に憧れを持っており、伝説の勇者になろうと毎日修行に励んでいた。

そんなある日、リルカの母親・アイリは大きな剣を背負って「魔王が復活したみたいだからママちょっと行ってやっつけてくるね」と軽いノリでリルカに告げる。

その言葉を聞いたリルカは、「ママが魔王退治とか意味わかんないんだけど!!」「魔王退治なんて勇者様にやってもらえばいいじゃん」と言って、父親と一緒に写っている“勇者の写真”を見せる。するとアイリは突然、「言ってなかったけどね ママがその勇者なのよ」とカミングアウトをするのだった。

衝撃的な事実に頭が追いつかないリルカ。普段からおっとりしていてドジっ子な母親が勇者であることをどうしても信じることができず、心配になったリルカは「ママが行くなら私も行く!!」と言い出す。そして結局、母と娘の2人で魔王討伐の旅へ出かけることになるのだった――。

心の中で“ママを守る”と決めたリルカは、旅の道中に遭遇したモンスターたちを次々と倒していく。そんな中、なぜか本来は魔界にいるはずの強い魔物「オーガー」が2人の前に出現。

リルカが動揺していると、その間にオーガーは手に持っていた剣でアイリに襲い掛かる。とっさに「逃げてええー!!」と叫ぶリルカ。そんな彼女をよそに、アイリは小指1本でオーガーの剣を止める。そして「もう駄目でしょ?こんなの振り回したら」「めっ」と言いながら“ただの棒”でオーガーを軽く殴り、一撃で倒してしまうのだった――。

コミカルな要素を踏まえつつ、見どころ満載のバトルシーンも楽しめる本作。ネット上では、「ママの意外すぎるギャップがたまらなく好き」「色んな意味で母は強し(笑)」「登場キャラが全員可愛い要素詰まってて最高!」「ゆるふわ天然な最強ママ勇者にハマった!」など絶賛コメントが寄せられている。

■作画の際には読みやすい漫画を意識「あまりセリフを長くしないようにしています」

――『お母さんが伝説の勇者だった話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

勇者のお母さんというキャラを作る前、自分の創作の方向性で悩んでいました。というのも、私の目標は漫画家として連載を持つことであり、自分の好みを反映させつつ面白い設定のキャラを作りたかったのです。

昨今は倫理的に攻めたキャラを出すのは難しく、漫画の打ち合わせで苦戦していました。そこで幅広い層にウケるように、かつこれまでありそうでなかったキャラを作りたいと考え、熟考した結果「勇者がお母さんになったら」という考えに至りました。

まずはキャラ設定画を公開したのですが、これが好評で物語を肉付けしていこうと話を考えていき、今に至ります。

――本作では、“ひ弱そうに見える母親が実は最強”というギャップが印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

こだわった点はお母さんのおっとりな性格をどんな時でも崩さないようにしたことです。初期設定では、お母さんはおっとりしつつも勇者としての異常な力をあまり見せたくないかのような影のあるキャラにしてたのですが、作品全体が暗くなってしまうので、どんな時でも天然で優しいお母さんにしました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

お母さん勇者が「めっ」と言いながら化け物をやっつける所です。超強いけど天然で、あくまで“お母さん”という感じが出ているシーンだと思います。

――普段作品のネタ(ストーリー)はどのようなところから着想を得ているのでしょうか?

作品を作る上での情報のインプットはあまりしていません。当時は、自分が多感な中学生の時に熱中していたゲームやアニメ、ライトノベルなどを見て影響を受けて考えていたストーリーを形にする力がありませんでした。しかし今はそれを思い出しながら、今の価値観や創作技術を組み込んで作っているという感じです。

基本的にはキャラを作り、脳内で自分の世界に引きこもり、そのキャラ同士で掛け合いをさせて物語を作るという方法を取っています。

――さね野郎さんの作品は、キャラクターの絵が非常にキュートで、ストーリーやセリフもとてもわかりやく読みやすい印象を受けます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

線をあまり多くせずに見やすく、漫画ではあまりセリフを長くしないようにしています。とはいえ、セリフが無さすぎると一瞬で読み終えてしまうので、それなりの情報は詰めます。

漫画のコマ割りも見やすさを重視し、スーっと読めるような構成にしています。このような漫画の描き方は、特に紙の本にした時に効果を発揮します。

――今後の展望や目標をお教えください。

漫画の商業連載は子供の頃からの夢なので、まずはそこを目標に頑張っていきます!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

『お母さんが伝説の勇者だった話』より前に描いていた作品も含めて、現在5種類くらい漫画を描いていて、それぞれで続きを待っていただいてるかと思います。(中には数カ月待たせてしまっている作品も…)

少し前までは趣味で漫画を描いていましたが、商業としての漫画家を目指したくなりました。なので過去作品をお待たせしてしまう事になってしまうかもしれませんが、気長にお待ちいただけると嬉しいです。『お母さんが伝説の勇者だった話』からの読者さんも、引き続きお楽しみにしていてください!

 
   

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