『スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース』クリエイターが最新作の革新性を語る特別映像が解禁

6月16日(金)に日本で劇場公開を迎える『スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース』から、製作陣やボイスキャストが最新作の革新性について語る特別映像とキャラクターのビジュアル・イメージが解禁された。

本作は、ピーター・パーカーの遺志を継いだ少年・マイルス・モラレス(声：小野賢章)が“スパイダーマン”を継承していく姿を描いた長編アニメーション。グウェン(声：悠木碧)と再会し、様々なバースから選び抜かれたスパイダーマンたちが集うマルチバースの中心へとたどり着いたマイルスは、そこでかつてのスパイダーマンたちが受け入れてきた“哀しき定め”を知り、その運命に抗おうとする。やがてそれは、マルチバース全体を揺るがす最大の危機を引き起こすことになる。

すでに公開がスタートしたアメリカでのオープニング初日興行収入が、全世界累計興収約1822億円、日本での累計興収109億円を超えてヒットしている『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(公開中)のオープニング初日成績を超え、2023年最高のオープニング初日成績を記録。さらには、全米での週末3日間オープニング成績が1作目の340％になるなど驚異的な大ヒットとなっている。

このたび、1作目ではアカデミー賞を受賞し、本作の脚本、製作を務め「スパイダーバース」シリーズのクリエイティビティの核となる中心人物であるクリス・ミラー＆フィル・ロードや、ボイスキャストのヘイリー・スタインフェルドらが、2作目を超えた最新作の“革新的映像”について語った特別映像と、キャラクターのビジュアル・イメージが解禁。


特別映像では、1作目から引き続きプロデューサーを務め、本作では脚本も手掛けたミラー＆ロードが最新作について「見たことのない映像だよ」と自信をもって断言。同時に映しだされるのは、異なるスタイルとビジュアルによって構成されたスパイダーピープルたちが生きているバース。SF映画の金字塔『ブレードランナー』(82)を思わせるダークな未来都市“ヌエバ・ヨーク”をはじめ、グウェンの感情とともに風景が変幻自在に変化し、まるで水彩画の中に入り込むような感覚に陥る“アース-65”、インドのムンバイとNYのマンハッタンが融合したような都市“ムンバッタン”など、それぞれのバースのスタイルの一部を映しだした映像が切り取られ、ミラー＆ロードは「世界中の仲間と作りました。大勢のクルーの想像力と柔軟性が、全てのショットに詰まっています」、「アニメーションなら想像を全部映像にできる。実写ではここまでできない」と、1作目を超える映像の広がりと桁違いのスケールについて語る。グウェン・ステイシー／スパイダー・グウェンを演じたスタインフェルドも「“1作目を超えられるわけない”と思ってたけど、大間違いでした」と最新作の出来栄えが“嬉しい誤算”だったと打ち明けている。

またあわせて解禁されているキャラクターのビジュアル・イメージは、スパイダーマン・インディアの住むムンバッタンの世界をベースにしたデザイン。繊細に書き込まれた独特の色使いが＜これまで見たことのなかった世界＞への期待感をあおる仕上がりになっている。

全米の観客や評論家から「全アニメ映画史上最高傑作！」、「早くもアカデミー賞最有力！」などと称賛が相次いでいる本作。前作を超えるスケール感の映像はぜひ映画館の大スクリーンで堪能したい。

文/スズキヒロシ