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【伊達公子】全仏OPならではの独自性とは?フランスではテニスを見るという文化が根付いている<SMASH>

THE DIGEST

 開催中のテニス四大大会「全仏オープン」が大詰めを迎えています。フランス・パリで開催されているため、グランドスラムの中で最も華やかな印象がある大会です。

 実際、全仏オープンのグッズは充実していて可愛い物が多いです。私は最近ではトートバッグを購入しましたが、丈夫で使い勝手も良くお気に入りです。選手レストランも充実しています。料理の種類が多くて選ぶのも楽しいですし、デザートも豊富で、フランスらしくワインもありました。

 私のセカンドキャリアの時は、ロッカールームにヘアサロンやネイル、簡単なエステをしてくれるスペースがあり、試合がない日やダブルスだけになった選手が活用していた記憶があります。

 大会運営で印象的なのは、ショーコートに入れる試合が独自路線だということでしょう。もちろん注目度の高いフランス人選手の試合はよく入りますが、他国の選手でも試合展開が見ていて面白い選手はしっかりとショーコートに入れています。
  以前、シャラポワがまだクレーを苦手にしていた時に、試合がセンターコートに組まれないことがありました。基準はネームバリューではなく、ヨーロッパ人の目線で興味のある試合かどうかという点で決めているのでしょう。

 大会期間中に1日、キッズデイがあります。これはグランドスラムを無料で観戦する課外授業で、日頃テニスやっているやっていない関係なく引率者が子どもたちを会場に連れてくるので、その日は子どもの観客がとにかく多くなります。子どもと言えば、テキパキと動くボールパーソンも忘れてはいけません。彼らは朝早くからちゃんとウォーミングアップをしてコートに向かいます。これも全仏オープンの独特な点ですね。

 幼少期からテニス観戦をしているからだと思いますが、観客が試合をよく理解しています。クレー独特のプレーを見せてくれる選手がお気に入りですし、力がある選手なのに実力が出せていないと感じた場合は声援で後押ししたりもします。グランドスラムを開催している国の中で一番、テニスを見るという文化が、しっかりと根付いていると感じます。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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