HiHi Jetsデビューに近いグループとして名前が挙がることも多い、ジャニーズJr.内ユニット・HiHi Jets。本稿では、ドラマ『勝利の法廷式』（日本テレビ系）で若手弁護士役を爽やかに演じている髙橋優斗に注目したい。
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同作は親友を冤罪で殺人犯にしてしまい法廷を去った女性弁護士 神楽蘭（志田未来）が、謎の脚本家 黒澤仁（風間俊介）の力を借りて現代社会の闇を暴く劇場型リーガルミステリー。髙橋が演じるのは、新人弁護士の流川蒼。蘭の弁護士としての姿に憧れと尊敬の念を抱く、まっすぐな青年を演じている。
髙橋は、1999年生まれの23歳。小学生の頃から野球を始め、今でも野球ファンを公言している。野球を引退した15歳で「何か打ち込めるものを見つけたい」とジャニーズ事務所に入所した経緯を持ち、事務所のなかでは比較的遅い年齢での入所だ。特にHiHi Jetsには小学生の頃から長く活躍するメンバーもいるため、髙橋は最年長ながら、キャリアとしては最も後輩となる。それでいて、しっかりとコミュニケーションを取り、目覚ましい活躍を見せるというのは、なかなかできることではないと思う。
近年は映像作品での活躍も目立ち、俳優としての印象が強い人も多いかもしれない。『#リモラブ ～普通の恋は邪道～』（2020年／日本テレビ系）では自然な演技で評判を呼び、『彼女はキレイだった』（2021年／カンテレ・フジテレビ系）、『純愛ディソナンス』（2022年／フジテレビ系）など数多くの連続ドラマで活躍している。
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髙橋の吸収力と成長は、スポーツ少年だった経験が活きているように思う。彼自身が「怒られて伸びるタイプ」と語るように、悔しさや失敗も糧にして努力ができる人なのだ。ジャニーズの名曲を新たな振り付けでダンスパフォーマンスするYouTubeチャンネル「+81 DANCE STUDIO」では、同期の美 少年 岩﨑大昇、7 MEN 侍 佐々木大光と3人でV6の「愛なんだ」を披露している。中学卒業まで野球に打ち込んでいた人が短期間のあいだに、これほどまでに人を魅了するダンスをできるようになるのかと驚く。
また、「野球好き」を活かした活躍も多い。スポーツバラエティ番組『中居正広のプロ野球魂』（テレビ朝日系）では、大ファンと公言する横浜DeNAベイスターズについて熱弁しながら、笑いもしっかりとる器用さを見せた。さらに、2022年9月には横浜スタジアムで、横浜DeNAベイスターズ対東京ヤクルトスワローズ戦でセレモニアルピッチを務めた。ユニフォームや選手、スタジアムを見るたびに野球大好きな少年に戻っていくようなはしゃぎぶりを見せていた。
個性派揃いのHiHi Jetsにおいて、センターやMCを担当することが多く、アイドルとしての輝きは言わずもがな。一方で、「私服がダサい」と言われることがあり、雑誌『Myojo』（集英社）が企画した「私服がダサそうなジャニーズJr.ランキング」で1位を取ったことがあるなど、いじられキャラかつ庶民的な親しみやすさもある。アイドルとしてのストーリーと、王道っぽさのなかに個性を持つメンバーだ。「ゼロから始まる新時代のジャニーズワールドを僕らで作っていきたい」（※1）とまっすぐ語る髙橋の魅力やスキルは、今後もまだまだ伸びていくだろう。
（文=片岡由衣）
