「インフルエンザに効果がある」などとインターネット上で宣伝し、医薬品として国の承認を得ていないミネラルウォーターを販売していた「超ミネラル総研」社長の女（76）と同社従業員らが医薬品医療機器法違反（未承認医薬品の広告など）容疑で6月6日、千葉県警に逮捕された。同社は仕入れたミネラルウォーターを「超ミネラル水 岩の力」と名づけ、2Lあたり約1万円で販売し、5年の期間で約4億円の売り上げがあったとされている。
同商品のインターネット広告を見ると、インフルエンザへの効果だけでなく、ガンや生活習慣病、脳梗塞やアトピーなど、ありとあらゆる病気へのアプローチを匂わせていることが分かる。蓋を開けてみればただのミネラルウォーターで、いわゆる「インチキ水」だった訳だが、この効果・効能を信じ、あの人気お笑いタレントも愛飲していたようだ。
「健康維持のために『岩の力』を愛飲していると明かしたのはタレントの出川哲朗です。出川は2011年末に放送されたバラエティ番組『内村さまぁ〜ず』の健康診断企画の中で、“岩の力”を飲んでいると豪語していました。しかしながら、健康診断の結果は芳しくなく、数値が悪いことを指摘されるたびに『おかしいな、俺“岩の力”ずっと飲んでるのによ…』などと商品名を連呼していました」（芸能誌ライター）
同放送回を見てみると、出川は「“岩の水”っていうのがあるんですよ！1日このくらい（コップ半量くらいを指で表して）、量が決まってるんですよ、あんまり飲んじゃいけないやつで」と、飲用方法まで力説していた。同商品の広告サイトなどには、健康維持のために、適量とされる1日30㏄を飲むことを推奨するような文言が綴られており、出川もそれを順守していたことが分かる。10年以上前のこととはいえ、今回の摘発を受けて波紋は広がるばかりだ。
「放送では、あまりに出川が“岩の水”、“岩の力”と連呼するので、番組メインの内村光良も思わず『その岩、持ってこいや！』とツッコミを入れるほどでした。この健康診断企画は番組ファンの間でも“神回”と称される人気企画。ファンの間ではかなり“岩の力”が印象に残っていたようで、同社社長逮捕の一報に《出川が信じてた水じゃん！》などと驚くファンの声も聞かれています」（前出・芸能誌ライター）
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未だに愛飲を続けていたとしたら、出川にとっても寝耳に水だったかも。
（浜野ふみ）
