天海祐希が6月7日に都内で行われた「第四十八回 菊田一夫演劇賞」授賞式に登壇した。
■舞台「広島ジャンゴ2022」「薔薇とサムライ 2ー海賊女王の帰還」で受賞「
日本の演劇界に偉大なる足跡を残した菊田一夫。彼の業績を永く伝えると共に、念願であった演劇の発展のための一助として、大衆演劇の舞台で優れた業績を示した芸術家を表彰する目的で設けられたのが「菊田一夫演劇賞」。
天海は「広島ジャンゴ2022」の山本／ジャンゴ役、「薔薇とサムライ 2ー海賊女王の帰還」のアンヌ役の演技に対して「菊田一夫演劇賞」が授与された。
「『菊田一夫演劇賞』という素晴らしい賞をいただくことが出来て、本当はものすごく驚いておりますし恐縮しています」と心境を語り、「『広島ジャンゴ 2022』に関わってくださったすべての皆さま、そして『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還』に関わってくださったすべての皆さまに心から感謝申し上げます。そして劇場に足を運んでくださったたくさんの皆さん、いろいろ難しい時期ではありましたが、足を運んでくださったこと心から感謝しています」と感謝の気持ちを伝えた。
■大変な時期、何も出来ない自分に絶望感を感じました
そして「演劇ってナマモノですから大変な時期もございました。何も出来ない自分に対し、絶望感を感じました。しかし人間の可能性、舞台の可能性をたくさん感じることも出来ました。そこに希望を持って千秋楽まで走ることが出来ました。その舞台2つでこのような素晴らしい賞をいただけたこと、心から感謝しております」と上演期間を振り返り、感慨深げに思いを語った。
最後は、「まだまだ自分でも精進していきたいと思いますし、たくさんの方に楽しんでいただける舞台を作っていきたいと心から思います」と今後に向けての意気込みを語って締め括った。
他に、坂本昌行(「THE BOY FROM OZ」のピーター・アレン役、「凍える FROZEN」のラルフ役)、望海風斗(「ネクスト・トゥ・ノーマル」のダイアナ役、「ガイズ＆ドールズ」のミス・アデレイド役、「ドリームガールズ」のディーナ・ジョーンズ役)、瀬戸山美咲(「スラムドッグミリオネア」「ザ・ビューティフル・ゲーム」の上演台本と演出)が「菊田一夫演劇賞」を、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」上演関係者一同に「菊田一夫演劇大賞」を受賞した。さらに、永年の舞台におけるアクション指導の功績に対して、渥美博に「特別賞」が贈られた。
◆取材・文＝田中隆信
