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角田裕毅、スペインGPはポイント圏外も…またも各国メディアが高採点・好評価!「非常に競争力のあるレースを展開」

THE DIGEST

 F1第7戦のスペイン・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅は15番グリッドからのスタートし、順調にポジションを上げて9番目にチェッカーフラッグを受けたが、終盤に受けたペナルティーによって12位でレースを終えている。

 予選ではQ2で11番手のタイムを計測するも、トラックリミット違反によって抹消という憂き目に遭った彼は、決勝では1周目で12番手に浮上し、そこから安定したドライビングで1桁順位をキープしたが、9番手で迎えた56周目、ターン1で背後から仕掛けてきたジョウ・グァンユ(アルファロメオ)のとのバトルで彼をコース外に押し出したと判定され、5秒のタイムペナルティーを科されてしまった。

【動画】角田裕毅、終盤に無情のペナルティー…スペインGP決勝 これに対して角田は失望を隠さず、「馬鹿げた判定で、処分は不公平」と憤慨したが、海外メディアの多くもこれに同調。それと同時に、過去6戦同様、このレースでも日本人ドライバーのパフォーマンスを高く評価している。

 英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で「7」を与え、「角田は9番目にゴールしたが、ジョウをコースアウトさせたことで5秒追加という厳しいペナルティーを科せられ、ポイント圏外に落ちた。それを除けば、アルファタウリのドライバーにとって、またしても印象的な週末となった」と寸評を綴った。

『TOTAL MOTORSPORT』は、「角田はQ3進出を逃して失望したが、アルファタウリをトップ10に引き上げ、ジョウとのトラブルで5秒ペナルティーを科せられるまで、それを埋め合わせたかのように見えた」として、採点は「5」と厳しめ。一方、『MOTORSPORT WEEK』は「7.5」の高採点で、以下のように日本人ドライバーの週末を振り返っている。

「トラックリミットでタイムが抹消され、より高い位置からのスタートを阻まれたものの、角田は躍進を見せ、9番手まで浮上して、また新たな目覚ましい結果を生み出しそうだった。しかし、ターン1でジョウをコースから追い出したとしてペナルティーを受けたことで、日本人ドライバーの努力は報われることなかった。手ぶらでの帰宅を余儀なくされた彼は、スチュワードの決定に激怒した」

 同じく「7.5」を与えた英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、ジョウとの一件に対する判定については明確に異議を唱えている。そして、そのドライビングに対しては他メディア同様に賛辞を贈った。

「素晴らしいレースとバトルでポイントを争ったが、ジョウをプッシュしたという判定で厳しいペナルティーを受け、角田の1日は台無しにされた。スチュワードは、コーナーでジョウが先行していたとしているが、アドバンテージはわずかなものであり、対して角田はコーナーを曲がることに集中し、アルファロメオをコース後に押し出してはいなかった。獲得ポイントを伸ばすという望みは潰えたが、レースでは力強いパフォーマンスを発揮。彼がステアリングを握ると、『AT04』はペースを増すようだ」
  スポーツ専門サイトの『sportskeeda』もやはり「7.5」の高採点で、「Q2敗退は良くなかったが、ユウキはレースで埋め合わせた。 彼はポイントを獲得するのに値したが、スチュワードのかなり疑わしい判定により、貴重なポイントを失った」と、こちらも角田を称賛するとともに、同情を示している。
  同じくスポーツ専門サイトの『VAVEL』英国版は、チーム単位で両ドライバーを評価し、アルファタウリには「5」、角田には及第点の「6」、そしてチームメイトのニック・デ・フリースには「4」と採点をつけ、以下のようにイタリア・チームの週末を総括した。

「角田はポイント圏内を逃したものの、非常に競争力のあるレースを展開し、素晴らしいオーバーテイクで才能を発揮。デ・フリースはまたしても、あまり刺激のない週末を過ごし、ヘルムート・マルコ(レッドブル顧問)はオランダ人の将来に関して大きな決断を迫られることになった。アルファタウリにとって、バルセロナでのノーポイントは残念な結果でしかない。この結果、彼らはチャンピオンシップでウィリアムズを上回るだけとなった」

 続いて、スペインの『F1i.com』の採点は「6」で、角田のスペインでの週末を詳しく回想。「今季、ピエール・ガスリーのアルピーヌ移籍を受けてアルファタウリの事実上のチームリーダーになって以来、角田は大きく成長したが、時に大きなミスを犯すという憂慮すべき傾向があるが、バルセロナでも同様だった」と綴り、以下のように続けている。

「予選ではトップ10に入る可能性があったが、Q2ではトラックリミットに引っかかったり、スピンしたり、コースアウトしてグラベルを駆け抜けたりするなど、非常に混乱した。結果、彼のベストラップは取り消され、チームメイトのニック・デ・フリース(14番手)を下回る結果に終わった」

「そして日曜日、レースは非常に順調であり、オープニングラップで順位を3つ上げたのを皮切りに、ハードタイヤでの第2スティントでも力強い走りを見せて、9番手で終盤戦に入ってポイント獲得を狙っていた。しかし残念なことに、彼はジョウとの“小競り合い”に巻き込まれ、最終的に周がコースアウトしたことで、スチュワードからはタイムペナルティーを科され、ポイント圏外に……彼は、ハッピーマンではなかった」 そして、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、今回もランキングでドライバーを評価しており、角田は今回も実際の順位を上回る「11位」。寸評では、「角田にとってこの週末は概ね非常に上手くいったが、2つの瞬間において犠牲となった」として、予選でのトラックリミット違反と決勝でのペナルティーに言及した。
 「予選Q2の最終アタックは11番手につけるのに十分な速さだったにもかかわらず、ターン5での小さなスナップで白線を越えて記録抹消。決勝では、良好な第1スティントと的確なピットストップで確実にポイント争いに加わったが、ジョウをコースアウトさせたとして12位に降格……。角田はこの処分が不当であり、ジョウが状況を誇張したと感じているが、幾つかの小さな判断ミスが素晴らしい週末を台無しにする結果となった」

 最後に、オランダのF1専門サイト『GPBLOG』は、チーム単位での採点で、アルファタウリに「7.0」を付与。「チャンピオンシップでのポイント数を4に上げると思われていたが、角田がジョウとのバトルであまりにも激しいディフェンスをしたとしてタイムペナルティーを課せられ、状況は悪化。日本人ドライバーは充実した週末を過ごしていただけに残念だが、AT04は少し競争力が増しているようだ。一方のデ・フリースはまたしても壁を突き破れず、ノーポイントのままである」と、こちらも角田に対しては評価が高かった。

構成●THE DIGEST編集部
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