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期待の大きさは大谷級!?レッズのトップ有望株エリー・デラクルーズが待望のメジャーデビュー!<SLUGGER>

THE DIGEST

 現地6月6日は、レッズの歴史で最も重要な日の一つになるかもしれない。トップ有望株エリー・デラクルーズのメジャー昇格と、デビューが決定した日になったからだ。

 21歳のデラクルーズは、身長196cmの大型遊撃手だ。体重は90kgとやや細身ながら、その体躯に秘められたパワーは計り知れないものがある。何しろ3Aでプレーしていた5月9日には、左打席から116.6マイル(約186.7キロ)、右打席から117.1マイル(約188.4キロ)で、それぞれホームランをぶち込んだ。ともに115マイル以上の両打席本塁打は計測史上初の快挙で、これまでにメジャーでも例がない。

 肩も規格外で、今季はマイナーでは99.2マイル(約159.6キロ)の“爆速内野送球”を披露。わずか38試合ですでに11盗塁を決めるなどスピードも兼ね備えており、身体能力は折り紙付きだ。
  もともと6月中にはメジャー昇格が濃厚と言われていたが、予想以上に早くその機会はやってきた。6日のデラクルーズは当初、遠征でシンシナティにほど近いオハイオ州コロンバスのホテルにいたのだが、ロビーで監督から「君のバッグはこっちだ。君はシンシナティに行かなきゃならない」と告げられ、思わず感極まって監督とハグ。チームメイトからは万雷の拍手で祝福される様子が、レッズの公式ツイッターにアップされている。

 待望のデビューということもあって、反響はかなり大きい。昇格を告げる球団公式のツイートには、『FOX Sports』のアナリストであるベン・バーランダーをはじめ、複数の有識者が喜びのリプライを投稿。ファンも「レッズの夜明けだ!」「将来の殿堂入り選手がやってきた!」と称賛を惜しまない。

 MLB公式もデラクルーズの特集を組み、「史上最も期待されたデビュー戦」と題した記事の中で、史上初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンや、いずれもドラフト全体1位指名でプロ入りしたケン・グリフィーJr.やアレックス・ロドリゲス、二刀流としてメジャーに殴り込んだ大谷翔平(エンジェルス)と並ぶほどの期待度だと強調している。

 期待を裏付けるように、デラクルーズは6日のドジャース戦にいきなり「4番・三塁」でスタメン出場。記念すべき初打席はしぶとく四球を選ぶと、第2打席には高めのボール球の4シームをぶっ叩き、112マイル(約180.2キロ/レッズの今季最速)の爆速二塁打でメジャー初安打を決めるなど、3打数1安打2四球と上々のデビューを飾った。

構成●SLUGGER編集部
 
 
   

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